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地域とつながる救急初期診療 ~迅速で適切な医療のために~

2025年3月28日公開

診断と治療

横浜市大センター病院の救急(ER)部門は、1次~2次救急症例の初期診療を担当し、適切な時期に適切な専門治療へとつなげることを目的としています。

各診療科から出向した医師が診療にあたり、救急外来における初期診療を担当します。
その診断結果に基づき、対応する専門診療科が入院や外来フォローを担当する体制をとっています。
当部門は中央部門として運営され、救急外来に特化した初期診療を行うことで、迅速かつ適切な診療を提供することを目指しています。

また、地域医療への貢献として、近隣の医療機関と密接に連携し、救急搬送の円滑化や診療支援を行っています。
さらに、当部門では学生や研修医に対し、救急診療の実践的な教育を提供し、初期診療能力の向上を図るとともに、地域に貢献できる医療人材の育成に努めています。
これにより、患者に対してより迅速かつ適切な医療を提供し、救急医療の質を向上させることを目指します。

注意点・フォローの仕方

当部門では、地域の医療機関との連携を大切にし、円滑な診療を提供するため、紹介・逆紹介の体制を整えています。
患者の治療経過や必要な追加検査については、適宜フィードバックを行い、継続的な医療連携を推進してまいります。

また、学生や研修医には、紹介・逆紹介のプロセスを学ばせることで、将来の診療連携の実務経験を積ませる機会を提供しています。
患者にとっては、適切な診療科への橋渡しが円滑に行われることで、早期診断・治療が可能となり、医療の質が向上します。

患者さんを紹介する際の必要な情報や基準について

診断が未確定であり、どの診療科に紹介すべきか判断が困難な症例については、当部門にご紹介ください。
また、救急外来での初期診療が適していると判断される症例についても受け入れ可能です。
なお、重症度が高く専門診療科での即時治療が必要と考えられる場合は、直接該当診療科へのご紹介をお願いいたします。
地域医療機関との連携を強化し、患者が適切な診療を受けられるよう情報共有を積極的に行い、医療機関間の協力体制を維持・向上させています。

逆紹介後のフォローアップで気を付けて欲しいこと

当部門での初期対応後、当院の当該診療科への引き継ぎ、適切な医療機関へのご紹介、またはご紹介元での継続診療をお願いしています。
かかりつけ医機能はございませんので、ご留意をいただけますと幸いです。

診療科からのメッセージ

当部門では、1次~2次救急症例全般を対象とし、迅速な診断と適切な治療への移行を実施しています。
2023年度には当部門において約1,600例の救急症例を対応し、そのうち約500例が各診療科へ入院となりました。

救急医療の初期対応を行い、診療の適正化を図ることで、患者の転帰向上へ寄与するよう努力しています。 このような救急診療の実現は、日々ご協力いただいている地域の医療機関の皆様の支えがあってこそ成り立っています。 皆様のご理解とご協力に心より感謝申し上げます。 当部門は、地域の医療機関とともに、より良い救急医療の提供を目指し、診療の質向上と円滑な医療連携に一層努めてまいります。 今後も地域医療の発展に貢献し、皆様とともに患者さんにとって最善の医療を提供できるよう尽力いたします。 引き続きのご支援とご指導を賜りますようお願い申し上げます。

救急(ER)部
部長 嶽間澤 昌泰

2006年3月  筑波大学医学専門学群卒業
2006年4月  筑波大学附属病院 初期臨床研修医
2006年10月 取手協同病院 初期臨床研修医
2007年6月  筑波大学附属病院 初期臨床研修医
2007年10月 茨城西南医療センター 初期臨床研修医
2008年4月  横浜市立大学附属病院小児科 後期研修医
2008年6月  横浜市立大学附属市民総合医療センター小児総合医療センター 後期研修医
2008年10月 横浜市立大学附属病院小児科 後期研修医
2009年4月  藤沢市民病院小児診療センター 修練医
2011年4月  国立成育医療研究センター集中治療科 フェロー
2013年4月  日本大学医学部附属板橋病院救命救急センター 専修医
2014年4月  帝京大学医学部附属病院救命救急センター 助手
2015年4月  横浜市立市民病院救急総合診療科 医員
2016年4月  横浜市立大学附属市民総合医療センター高度救命救急センター 助教
2019年4月  横須賀共済病院救急科 医長
2023年4月  横浜市立大学附属市民総合医療センター救急(ER)部 部長代理
2024年4月  横浜市立大学附属市民総合医療センター救急(ER)部 部長