2026.11.04
- プレスリリース
- 研究
-「ハエをだます花」の香り放出時間とハエの活動時間の同調性の発見-
国立科学博物館(館長:真鍋 真)の研究主幹 奥山雄大(植物研究部・筑波実験植物園/東京大学大学院理学系研究科兼任)は、横浜市立大学、昭和医科大学、台湾大学との共同研究により、伊豆・箱根地域に固有の植物オトメアオイを、一秒単位の時間分解能で花の香りの放出パターンの日周変動を観測することに成功しました。その結果、発酵した果実や腐敗物に擬態しているとみられる本種の花の香りが送粉者のハエ類の活動パターンに同調するように放出されていることを発見しました。このことは、送粉者を誘引するための植物の花の香りが、その物質組成のみならず、放出の時間的パターンにおいても柔軟に適応進化しうることを示していると言えます。本研究成果は、2026年10月7日にAnnals of Botany誌に掲載(発表)されました。
