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理事長挨拶

公立大学法人横浜市立大学 理事長 小山内 いづ美 公立大学法人横浜市立大学 理事長 小山内 いづ美

横浜市立大学理事長 小山内 いづ美

2023年令和5年度は、公立大学法人横浜市立大学は、次期第4期中期計画について、設置者である横浜市から認可を受け、計画実施の初年度となります。計画期間6年の最終年となる2028年は、横浜市立大学設立100周年の年となりますので、本学が、市民の皆様により貢献している姿を実感いただけるよう、2病院を含む本学の活動や研究の成果をさらに充実させ、国内外へ実績を反映できますよう、法人として教職員一同力を合わせてまいります。 
これまで約3年間にわたり、新型コロナ感染症対策及び対応を、大学が担う使命として高度医療から地域医療、高齢化が進む地域や子育てに関する支援活動、企業及び商店街への活性化策など、本学が地域に根差しながら強みを発揮し、それぞれ医療従事者、教職員と共に尽力してまいりました。
これらの活動を広く周知を図りながら、横浜市の施策を踏まえ、各大学や地域、関係団体や企業などと連携し協働することで、相互に理解が得られ、課題解決や効果が期待できることを認識しております。

また、2病院を含む横浜市立大学が持続的に発展し、皆様と共に晴れて大学創立100周年を迎えることができますよう、今後も広く地域の課題を把握し望ましい将来像を描き実践に結びつけ、皆様から、いっそう親しまれ頼られるよう本学の存在価値を高めてまいります。

横浜市立大学には、2つの源流があります。1928年に設立された「横浜市立横浜商業専門学校(通称:Y専)です。横浜開港以降、外国とビジネスで対等に渡り合うため商業の理論を学び、実践に活かす人材を多く輩出し横浜の経済を支えてきました。そしてもう一つのルーツが、横浜の医療を西洋医学により担った「横浜仮病院」から「十全病院」へ、そして現在の大学「附属病院」と「市民総合医療センター」です。今年は病院創設から152年目を迎え、昨年2022年10月に創設150周年記念式典を1年遅れで開催いたしました。横浜開港後の感染症流行の対策、関東大震災及び横浜大空襲の被災者救済を経て、現在も「地域医療 最後の砦」として、市内から国内の災害支援やコロナ対応などその使命から役割を全うしています。また医療人材育成により、高度かつ安全な医療を提供し基礎及び臨床研究の成果も上がっています。
現在、2病院は、「附属2病院・医学部等の再整備事業」を目指し、統合によるさらなる機能強化に向け検討を進めています。

現在、社会情勢が予測不能であり財政上も厳しい状況ですが、大学法人として総力を挙げて法人経営の安定と発展を工夫してまいります。また、伝統ある横浜市立大学に誇りをもち、本学の特徴である少人数で質の高い教育の質の向上、学生と共にSDGsの実現を目指した取り組みの充実、高度・先進的医療の提供、高度医療人材の市内外への輩出といった特色を活かし、世界大学ランキング上位にある本学の研究力を社会実装へ繋げるなど、本年度も丁寧に堅実に法人の運営を進めてまいります。
(2023/4/1)

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