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横浜市立大学 YOKOHAMA CITY UNIVERSITY

循環器・腎臓・高血圧内科学教室の研究成果がASN Kidney Week 2026 の注目演題(Media Promotion 対象)に選出

2026.10.28
  • TOPICS
  • 研究
  • 医学部医学科

栄養指導のみと比べて、薬剤併用によって透析患者のカリウム制限に関連するQOLスコアが改善

横浜市立大学医学部循環器・腎臓・高血圧内科学 涌井 広道准教授、金井 大輔客員講師、古田 里華大学院生、吉村 汐莉大学院生、田村 功一主任教授らによるランダム化比較試験 “Effects of sodium zirconium cyclosilicate on quality of life in patients with hyperkalemia undergoing hemodialysis (Y-QOL研究)” の成果の一部が、2026年10月21日~25日に米国・デンバーで開かれた世界最大級の腎臓学会ASN Kidney Week 2026で発表されました。Y-QOLの研究成果は、Media Promotion対象演題に選出されました。これは、学会が特に注目する研究成果として紹介されるものです。
発表の様子
血液透析患者さんは、高カリウム血症(重症不整脈になりうる危険な病態)を防ぐため、野菜や果物などを控える食事制限が必要になることがあります。しかし、こうした制限は、毎日の食べる楽しみを奪う、大きな負担にもなります。
今回、Y-QOL研究では、カリウムを体外に排出する飲み薬「ジルコニウムシクロケイ酸ナトリウム水和物(SZC)」と栄養指導を組み合わせることで、カリウムを適切に管理しながら、食事制限による負担を軽減し、患者さんの生活の質を改善できることが示唆されました。

最近、透析の現場では、患者さんの満足度を高めることが重要な課題として世界的に注目されています。食事療法は透析治療を安全に続けるために欠かせませんが、患者さんにとっては負担にもなります。本研究は、その負担を和らげ、透析患者さんの「食べる楽しみ」を守り、より充実した毎日の生活につなげる可能性を示した点に大きな意義があります。


※本研究は、医師の管理のもとで薬剤を使用し、あわせて管理栄養士による継続的な栄養指導のもとで実施しました。透析を受けている方が自己判断で食事のカリウム制限をゆるめることは大変危険です。食事や薬について気になる点は主治医にご相談ください。
発表の様子(古田 里華さん)
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