2026.03.11
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~希少動物と自然の魅力を伝える学生発の学び~
国際商学部 藤﨑晴彦准教授(管理会計・原価計算)のゼミに所属する学生が、横浜市立金沢動物園と協力し、来園者が楽しみながら生態保全について学べる体験型企画「金沢動物園図鑑」を実施しました。この取り組みは、藤﨑ゼミの学生グループ「金沢Zoo研」が、金沢自然公園との共同研究の一環として企画したものです。なぜ学生たちは“図鑑づくり”という形で学びの仕掛けをつくろうと考えたのでしょうか。企画立案から当日の運営までを担ったメンバーが、活動を通して得た気づきや学びを振り返ります。
金沢Zoo研のメンバー:左から山倉さん、佐藤さん、香取さん、織田さん、丹さん、小河さん
はじめまして、藤﨑ゼミ(担当教員:藤﨑晴彦准教授)の「金沢Zoo研」です。私たちは金沢動物園の知名度向上を目的に、金沢自然公園と共同研究を行っています。今回、金沢自然公園が持つ教育的価値をより効果的に伝え、来園体験を向上させるために「金沢動物園図鑑」を企画しました。
藤﨑ゼミでは2023年から金沢自然公園との共同研究を進めています。今回の取り組みでは、希少動物に焦点を当て、金沢動物園が持つ教育的価値を来園者に伝えることで、動物園の魅力向上につなげたいと考え、「金沢動物園図鑑」を企画・実施しました。活動期間は2025年7月から2026年2月までの約8か月です。
藤﨑ゼミでは2023年から金沢自然公園との共同研究を進めています。今回の取り組みでは、希少動物に焦点を当て、金沢動物園が持つ教育的価値を来園者に伝えることで、動物園の魅力向上につなげたいと考え、「金沢動物園図鑑」を企画・実施しました。活動期間は2025年7月から2026年2月までの約8か月です。
私たちはまず、金沢自然公園の運営状況や課題を把握するため、7月に金沢動物園広報担当の齋藤愛子さん(横浜市立金沢動物園 管理係 広報担当)へのヒアリングを行いました。ヒアリングでは、金沢動物園ならではの魅力として、豊かな自然環境、希少動物の飼育、コアラなど人気動物の存在が挙げられました。一方で、立地条件の不便さや知名度の低さ、広い園内を回ることの難しさといった課題も明らかになりました。
園内を案内していただく中で、多くの希少動物がいるにもかかわらず、来園者が自発的に学べるコンテンツが十分ではないことに気づきました。そこで、金沢動物園ならではの魅力として、自然の豊かさや希少動物の存在を活かしつつ、来園者が楽しみながら園内を回り、教育的価値を感じられる方法を検討しました。
園内を案内していただく中で、多くの希少動物がいるにもかかわらず、来園者が自発的に学べるコンテンツが十分ではないことに気づきました。そこで、金沢動物園ならではの魅力として、自然の豊かさや希少動物の存在を活かしつつ、来園者が楽しみながら園内を回り、教育的価値を感じられる方法を検討しました。
作成した「金沢動物園図鑑」
私たちは、来園者の多くがファミリー層である点に注目し、特に子どもが主体的に動物について学び、動物保護について考えるきっかけとなる「金沢動物園図鑑」を提案しました。この企画では、園内各所に設置されたスタンプポイントを巡り、動物に関するクイズに答えながら、スタンプを集め、自分だけのオリジナル図鑑を完成させてもらいます。
図鑑ノートには、クイズのほかに観察メモ欄や、動物の豆知識も記載しました。特に観察メモ欄は、子どもが自分の言葉で気づきを記録することで、記憶に残りやすく、受動的な学びから主体的な学びへの転換を促す狙いがあります。
また、スタンプだけではなく、金沢動物園の課題である「移動距離の長さ」を学習機会として活用するため、園内の道沿いに掲示版を設置しました。掲示版には動物の生態や行動の特徴、絶滅危惧種としての背景などを記載し、移動時間も学びの時間として楽しめるように工夫しました。
図鑑ノートには、クイズのほかに観察メモ欄や、動物の豆知識も記載しました。特に観察メモ欄は、子どもが自分の言葉で気づきを記録することで、記憶に残りやすく、受動的な学びから主体的な学びへの転換を促す狙いがあります。
また、スタンプだけではなく、金沢動物園の課題である「移動距離の長さ」を学習機会として活用するため、園内の道沿いに掲示版を設置しました。掲示版には動物の生態や行動の特徴、絶滅危惧種としての背景などを記載し、移動時間も学びの時間として楽しめるように工夫しました。
(左)各スペースで集めたスタンプ、(右)園路に設置した掲示板
2026年1月24日(土)には、金沢動物園で実際に「金沢動物園図鑑」を実施しました。
当日の参加者数は、大人320人、子ども241人の合計561人で、ファミリー層を中心に幅広い年代の方に参加していただきました。企画の効果を測るためにアンケート調査を行い、94人から回答を得ました。「金沢動物園図鑑」の満足度については、「非常に満足」「満足」と回答した方が99%にのぼり、多くの来園者に楽しんでいただけたことがわかりました。また、「動物のために何かしたいと思うか」という質問では、「とてもしたい」が36%、「できればしたい」が55%となり、本企画を通じて動物への理解が深まり、保全行動への意欲が高まった可能性が示されました。自由記述欄には「子どもが参加しやすい」「楽しく学べた」にといった声が寄せられました。一方で、「開催日が1日だけで参加できなかった」「園内が広くて1日で回るのが大変」といった意見もあり、改善の余地があることも確認できました。
当日の参加者数は、大人320人、子ども241人の合計561人で、ファミリー層を中心に幅広い年代の方に参加していただきました。企画の効果を測るためにアンケート調査を行い、94人から回答を得ました。「金沢動物園図鑑」の満足度については、「非常に満足」「満足」と回答した方が99%にのぼり、多くの来園者に楽しんでいただけたことがわかりました。また、「動物のために何かしたいと思うか」という質問では、「とてもしたい」が36%、「できればしたい」が55%となり、本企画を通じて動物への理解が深まり、保全行動への意欲が高まった可能性が示されました。自由記述欄には「子どもが参加しやすい」「楽しく学べた」にといった声が寄せられました。一方で、「開催日が1日だけで参加できなかった」「園内が広くて1日で回るのが大変」といった意見もあり、改善の余地があることも確認できました。
園内での受付の様子
以上の結果から、本企画は課題を残しつつも、来園者の動物に関する知識を深めるだけでなく、動物への関心や理解を通じて環境保全への意識を高める可能性を持つ取り組みであったといえます。今後、生態的な知識に加えて絶滅や保全活動に関する視点を取り入れることで、来園者が動物について深く考える機会を提供し、動物園の教育的機能をさらに強化できる企画へと発展させたいと考えています。これからも金沢動物園をはじめ、地域の課題を発見し解決する活動に取り組んでいきます。

