大腸憩室出血に対する内視鏡観察の「最低時間」を提示
2025.12.01
- TOPICS
- 医療
- 研究
出血源同定率の“頭打ち”を定量化し、内視鏡観察の最適時間を提示
横浜市立大学大学院データサイエンス研究科ヘルスデータサイエンス専攻 市田親正医師(博士後期課程2年、湘南鎌倉総合病院 消化器病センター 部長)、同専攻 清水沙友里講師、後藤匡啓教授、湘南鎌倉総合病院 消化器病センター 医長 西野敬祥医師、同センター 中谷聡一郎医師らの研究グループは、大腸憩室出血に対して、内視鏡で出血源を確実に捉えるための「最低限の観察時間」を、新規指標「5% plateau time」を用いて定量化しました。
観察時間を延長しても出血源同定率は無限に上昇するわけではなく、一定の時間で“頭打ち(plateau)”に達することを明らかにし、内視鏡観察の最適時間を科学的に提示しました。結果として、挿入時間を含む観察全体のベンチマークは40分であり、さらに造影CTで血管外漏出が認められた場合には、出血部位に応じて左側(S状・下行結腸)30分/右側(横行・上行・盲腸)35分/血管外漏出なしまたは造影CT未施行では40分と層別化できることを示しました。本研究成果は、World Journal of Gastroenterologyに2025年10月28日付でオンライン掲載されました。
観察時間を延長しても出血源同定率は無限に上昇するわけではなく、一定の時間で“頭打ち(plateau)”に達することを明らかにし、内視鏡観察の最適時間を科学的に提示しました。結果として、挿入時間を含む観察全体のベンチマークは40分であり、さらに造影CTで血管外漏出が認められた場合には、出血部位に応じて左側(S状・下行結腸)30分/右側(横行・上行・盲腸)35分/血管外漏出なしまたは造影CT未施行では40分と層別化できることを示しました。本研究成果は、World Journal of Gastroenterologyに2025年10月28日付でオンライン掲載されました。



