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大学院生 佐藤歩美さんが、こども環境学会2023年大会で優秀ポスター賞を受賞!

2023.08.30
  • TOPICS
  • 学生の活躍
  • 研究
  • 国際教養学部

子どもと地域との関わりに関する研究で優秀ポスター賞受賞

都市社会文化研究科 博士前期課程 1年の佐藤歩美さんが、2023年7月7日(金)から7月9日(日)まで沖縄県・アイムユニバースてだこホールで開催されたこども環境学会2023年大会において、「第三の大人から見る学童期の子どもと地域との関わりに関する研究—放課後児童クラブ支援員への調査から読み解くー」というタイトルで発表し、優秀ポスター賞を受賞しました。
受賞者
都市社会文化研究科 博士前期課程 1年
佐藤さとう 歩美 あゆみ さん

指導教員
都市社会文化研究科 
三輪 律江 教授

発表題目
「第三の大人から見る学童期の子どもと地域との関わりに関する研究—放課後児童クラブ支援員への調査から読み解くー」
発表内容
—今回受賞した論文の研究内容について佐藤さんに解説していただきました。
本研究は、放課後の児童の遊びと生活の場である学童保育(以下、放課後児童クラブ)で児童の様子を見守る支援員の視点から、放課後児童クラブに通う児童と地域との繋がりの実態を明らかにするとともに、地域における児童と第三の大人との関わりのあり方について考察することを目的としています。研究に係る調査では、横浜市金沢区内の放課後児童クラブ11か所を対象に、地図を用いた立地環境に関する調査や、支援員の方向けのアンケート調査を実施しました。その結果、
①放課後児童クラブに近い地域資源(公園など)を活用することで、児童と地域の人との出会いの頻度が高められる可能性があること。
②地域行事への参加や放課後児童クラブ主催のイベントへの招待など、地域の人と知り合える機会を重ねつつ、挨拶などの交流を通して関わりの継続性を高めることが求められること。
などが明らかとなり、研究のまとめとして「放課後児童クラブを起点とする児童と地域との関わりのきっかけの創出が児童と地域の第三の大人との関わりの継続性において重要である」と考えています。
なお今年度、放課後児童クラブに通う児童を対象にした調査を行い、地域における児童と第三の大人との関わりと児童の地域愛着の関係性について研究を進めたいと考えています。

※第三の大人:親や教師とは異なる関係の大人のこと。
表彰式の様子
佐藤歩美さんのコメント
この度は「こども環境学会」におけるポスター発表・口頭発表という貴重な機会をいただき、賞を頂戴しましたこと、大変嬉しく思うと同時に背筋の伸びる思いであります。ここに至るまで常に真剣に向き合い、丁寧なご指導をいただいた三輪律江教授、ご多忙の中時間を割いて調査に協力してくださいました放課後児童クラブの支援員の皆さまをはじめ、本研究に携わるすべての方のおかげであり深く感謝いたします。受賞を励みに、今後とも初心を忘れず精進したいと思います。
指導教員:三輪教授のコメント
佐藤さんの今回の受賞を、指導教員としてとてもうれしく思います。彼女は都市学系の三輪ゼミ生として学部2年次より金沢シーサイドタウンという団地をフィールドに地域の方々と連携プロジェクトを進めてきました。学童期の子どもたちの放課後の生活について関心を持ったのも、本学大学院都市社会文化研究科の早期履修生として、卒業論文として今回のテーマを掲げたのも、学部時代からの実践フィールドでの知見や経験があってのことだと思います。これまで彼女に関わっていただいた皆様に改めて深く感謝申し上げます。
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