本学大学院博士後期課程修了者、エス・エム・アベ・カウサル氏、2冊の学術書を出版
2020.06.15
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法人化後の大学院で博士号(理学)を得た最初の教授昇任者の著した学術書
エス・エム・アベ・カウサル博士(チッタゴン大学理学部化学科教授、本学客員教授)が、これまでの研究成果をまとめた学術書を出版しました。
カウサル教授は、本学大学院国際総合科学研究科 博士後期課程バイオ科学専攻で博士号 (理学) の学位を取得後、本学でポスドクを経て母国バングラデシュ人民共和国へ帰国しました。その後、グラミン銀行の設立でノーベル平和賞を得たムハマド・ユヌス教授が在職したことで知られるチッタゴン大学(バングラデシュ人民共和国)で、2014年に理学部化学科教授へ昇任しました。その翌年、JSPS外国人招へい研究者として3度目の来日を果たし、本学で海の無脊椎動物レクチンの構造とその診断・医療応用に関する研究と特別講義を行いました。2020年5月現在、87報の学術論文と6冊の学術著書分担を出版し、現在2名の教員、8名の大学院生と「糖・ヌクレオシド化学研究室」(通称LCNC:the Laboratory of Carbohydrate and Nucleoside Chemistry)を主宰しています。カウサル教授のあたたかくパワフルな指導は、学生から高い信頼と人気を集めています。
2013年より、チッタゴン大学で大学院教育を担当し、すでに30名の院生に修士号を授けました。さらに本年からは化学科の若手教員をドクターコース院生として迎え、後継研究者育成のための指導を行っています。2007年以来、本学とは、教員・ドクターコース院生と、48報の共著論文、4冊の学術書を著してきました。本書はこれら研究教育の成果として生まれました。
LCNCでは大学院生らが、生体物質であるヌクレオシドの合成に関するすぐれた技術を研究開発し、それに抗微生物活性と抗腫瘍細胞活性の存在することを、世界にさきがけて発表してきました。このユニークな研究は、エルゼビア、シュプリンガー、MDPIなど、国際的な出版社の刊行する高いインパクトをもつ学術雑誌から発表され、過去5年間に、世界中で発表された500報以上の学術論文が、LCNCでの研究を引用しています。
カウサル教授は、本学大学院国際総合科学研究科 博士後期課程バイオ科学専攻で博士号 (理学) の学位を取得後、本学でポスドクを経て母国バングラデシュ人民共和国へ帰国しました。その後、グラミン銀行の設立でノーベル平和賞を得たムハマド・ユヌス教授が在職したことで知られるチッタゴン大学(バングラデシュ人民共和国)で、2014年に理学部化学科教授へ昇任しました。その翌年、JSPS外国人招へい研究者として3度目の来日を果たし、本学で海の無脊椎動物レクチンの構造とその診断・医療応用に関する研究と特別講義を行いました。2020年5月現在、87報の学術論文と6冊の学術著書分担を出版し、現在2名の教員、8名の大学院生と「糖・ヌクレオシド化学研究室」(通称LCNC:the Laboratory of Carbohydrate and Nucleoside Chemistry)を主宰しています。カウサル教授のあたたかくパワフルな指導は、学生から高い信頼と人気を集めています。
2013年より、チッタゴン大学で大学院教育を担当し、すでに30名の院生に修士号を授けました。さらに本年からは化学科の若手教員をドクターコース院生として迎え、後継研究者育成のための指導を行っています。2007年以来、本学とは、教員・ドクターコース院生と、48報の共著論文、4冊の学術書を著してきました。本書はこれら研究教育の成果として生まれました。
LCNCでは大学院生らが、生体物質であるヌクレオシドの合成に関するすぐれた技術を研究開発し、それに抗微生物活性と抗腫瘍細胞活性の存在することを、世界にさきがけて発表してきました。このユニークな研究は、エルゼビア、シュプリンガー、MDPIなど、国際的な出版社の刊行する高いインパクトをもつ学術雑誌から発表され、過去5年間に、世界中で発表された500報以上の学術論文が、LCNCでの研究を引用しています。
カウサル教授のメッセージ
It is my pleasure to announce that I have published two books based on my studies in both countries. I have many good memories of Japan and Yokohama City University from my Ph.D. research, postdoctoral research, and experience as a visiting professor. I also take great pride in having developed a friendship with my host professor that continues to this day. I needed to acquire excellent research ability as a professor of the Department of Chemistry, University of Chittagong, Bangladesh, and YCU fulfilled all my desires for development. I can now provide this wisdom from YCU to many graduate and post-graduate students at the University of Chittagong.ーS. M. Abe Kawsar, Ph.D., 27th May 2020ー
2か国の研究教育をもとに、2冊の本を刊行できたことを報告できて、嬉しく思います。大学院生、ポスドク研究者、客員教授として、横浜市立大学にはたくさんのすばらしい思い出がありました。 そして、受入れ教授と長い間、友情を保ち続けられたことは、私の誇りでもあります。 チッタゴン大学化学科の教員として、すぐれた研究能力を学ぶ必要があり、YCUと日本は、その開発にすべて応えてくれました。 いま、YCUの英知は、チッタゴン大学へ学ぶ沢山の大学院生へ伝えられています。ーエス・エム・アベ・カウサル 2020年5月27日ー
出版された著書の概要
“Carbohydrate-Binding Proteins (Lectins) from Marine Invertebrates.
Purification, primary structure, glycomics studies: Applications to clinical and diagnostics”
(112ページ)
『海の無脊椎動物における糖鎖結合性タンパク質レクチンの精製、構造および糖結合性に関する研究:医療および診断への応用』
S. M. Abe Kawsar and Yasuhiro Ozeki
ISBN 978-3-330-03242-2
LAMBERT Academic Publishing (ドイツ連邦共和国)
Purification, primary structure, glycomics studies: Applications to clinical and diagnostics”
(112ページ)
『海の無脊椎動物における糖鎖結合性タンパク質レクチンの精製、構造および糖結合性に関する研究:医療および診断への応用』
S. M. Abe Kawsar and Yasuhiro Ozeki
ISBN 978-3-330-03242-2
LAMBERT Academic Publishing (ドイツ連邦共和国)
“Synthesis of Tymidine Analogues as Antimicrobial & Anticancer Agents”
(148ページ)
『チミジン類似化合物の合成と、その抗微生物および抗腫瘍細胞活性』
S. M. Abe Kawsar and Asraful Alam
ISBN 978-620-2-53165-8
LAMBERT Academic Publishing(ドイツ連邦共和国)
(148ページ)
『チミジン類似化合物の合成と、その抗微生物および抗腫瘍細胞活性』
S. M. Abe Kawsar and Asraful Alam
ISBN 978-620-2-53165-8
LAMBERT Academic Publishing(ドイツ連邦共和国)
大学Webサイト
Web site of University of Chittagong
1966年に設立されたチッタゴン大学は、国内最大規模で最も歴史のある大学のひとつで、27,000名の学生、10の学部、54の学科・大学院と900名の教員を擁しています。2020年バングラデシュ大学ランキングでは7位(138大学中)の実績を持つ。公立総合大学です。
Top Universities in Bangladesh
1966年に設立されたチッタゴン大学は、国内最大規模で最も歴史のある大学のひとつで、27,000名の学生、10の学部、54の学科・大学院と900名の教員を擁しています。2020年バングラデシュ大学ランキングでは7位(138大学中)の実績を持つ。公立総合大学です。
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