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横浜市立大学 YOKOHAMA CITY UNIVERSITY

近野理事長とヨッチーが深掘りインタビュー!

2026.05.01
  • TOPICS
  • 学生の活躍

~学生ボランティア団体YDC(YOKOHAMA DREAM CATCHERS)の活動とは~

座談会参加者(左から)ヨッチー、富田潤さん(YDC代表/医学部医学科6年生)
谷口友理さん(YDCメンバー/医学部医学科6年生)、近野真一理事長
横浜市立大学医学部の学生を中心に活動する学生ボランティア団体、YOKOHAMA DREAM CATCHERS(通称YDC)。横浜市内の小中学校や商業施設などで、医療に関する訪問授業を自主的に行っています。今回は、スペシャル座談会として、近野真一理事長と大学公式キャラクターのヨッチーが、YDCメンバーの富田潤(とみたじゅん)さん、谷口友理(やぐちゆり)さんに、最近の活動内容や今後のビジョンについて、詳しく聞きました。



「上手な医療のかかり方アワード」で最高賞を受賞

はじめに、YDCとはどのような活動をする団体なのか教えてください。
(左)富田さん
富田さん
YDCの正式名称は、YOKOHAMA DREAM CATCHERSで、医学部の学生を中心とした医療系ボランティア団体です。「地域の医療リテラシー向上に貢献すること」を団体の理念に掲げ、現在は主に横浜市内の小中学校で、医療に関する訪問授業を行っています。内容は、医療機関の受診の仕方、熱中症対策、感染症対策などさまざまです。
2010年に設立され、すでに15年以上活動を続けています。
谷口さん
谷口さん
小中学校だけでなく、高校、消防署、横浜市大のシミュレーションセンターなど、いろいろな場所で、子どもたちや親子、高齢者の方などを対象に多様なプログラムを提供しています。特に子どもたちが興味を持って反応してくれるとうれしいですね。現在、メンバーは約80名で、医学部医学科・看護学科の学生で構成されています。富田さんが代表で、私は会計担当をしながら、広報活動なども行っています。
ヨッチーもカンペで対談に参加している様子
近野理事長
シミュレーションセンターでの活動はよく知っています。最近は、厚生労働省のアワードを受賞したそうですね。

富田さん
はい。厚生労働省が主催する2025年の「上手な医療のかかり方アワード」で、最高賞である「厚生労働大臣賞 最優秀賞」を受賞しました。このアワードは、医療機関への適切なかかり方を推進する取り組みを表彰するもので、私たちがずっと続けてきた訪問授業の取り組みを評価いただけたのだと思います。

谷口さん
同じく2025年には、神奈川県から「神奈川県青少年育成活動推進者」として表彰もいただきました。「医療を正しく理解してほしい!」という私たちの思いが伝わった結果だと感じています。

「乳児が窒息したらどうすれば?」と真剣に聞かれたことも
近野理事長
さまざまな活動のなかで、おふたりが印象に残っている訪問授業やイベントはありますか?
近野理事長
谷口さん
私は、鳥浜(横浜市金沢区)の三井アウトレットパークでブースを出展したときが印象的でした。普段は、学校や高齢者施設で、事前に告知をして参加者に募るものですが、アウトレットでは一般の利用者が対象だったため、幅広い層の方と交流できました。子どもたちだけでなく、若いお母さんから「乳児が窒息したらどうすればいいの?」と真剣に質問されたこともあり、医療教育の新たなニーズを強く感じました。

富田さん
私は、2024年に金沢消防署と合同で行った「医療体験教室」が忘れられないですね。小中学生を対象に、AEDの使い方や救急車の呼び方などを救急隊員の方から直接指導してもらいました。自分たちも体験しながら地域連携の重要性を学べた貴重な機会でした。

きっかけは小4で参加した「ブラック・ジャック セミナー」

近野理事長
ふたりはどのようなきっかけでYDCに参加したのですか?

富田さん
私は入学後に先輩に誘われてYDCの活動を知りました。医師を志す前は、教師を目指していたので、子どもたちに工夫して何かを伝える活動に興味がありました。実際、ここで「伝えること」「教えること」の面白さに目覚め、在学中に小学校教員免許を取得しました。
谷口さん
私は、小学校4年生のときに参加した「ブラック・ジャック セミナー」が医師を志すきっかけでした。これは、子どもたちに医師の仕事の魅力を伝える活動で、附属病院でも毎年実施しています。校外での体験活動が将来の進路選択に大きな影響を与えることを実感し、自分も同じような機会を子どもたちに提供したいと思ってYDCに参加するようになりました。

近野理事長
学生時代からこうした地域貢献や医療の啓発活動など、人々の心に寄り添うアクションを起こしているのは本当に素晴らしいことだと思います。恥ずかしながら、私は学生時代に、ボランティア活動などはほとんどしていませんでした。大学卒業後、横浜市役所で働くなかで、地域の方々と街を盛り上げる取り組みを多く経験しました。その視点から見ても、皆さんの活動には大きな価値を感じています。

「地域連携」はYDCの活動でも重要なキーワード

富田さん
「地域連携」は、私たちにとっても非常に重要なキーワードです。学校や家庭以外で行う「社会教育」という考え方も注目されていますし、大学生が社会教育的な活動を楽しく、自発的に行なえる雰囲気をつくりたいと思っています。

谷口さん
私も大学のカリキュラムに地域連携活動が組み込まれていたら、もっと多くの学生が前向きに参加できるのではないかと思いますね。さらに、他学部の学生と交流する機会が増えると、さらに活動の幅が広がるはずです。
近野理事長
横浜市大はもともと地域連携の活動に力を入れてきた大学です。授業でその機会をつくるのは面白いアイデアだと思います。現在は、全学でJ-PEAKS(文部科学省「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業」)というプロジェクトを進めており、AIやビッグデータ解析を活用して地域の医療や健康課題を解決する取り組みを推進しています。ここでも地域連携は重要なキーワードなので、YDCの活動とも接点が生まれる可能性があります。
今後のYDCとして実現したいビジョンなどはありますか?
横浜市から全国へYDCの活動モデルを広げたい!
富田さん
私は、YDCの活動を通じて、社会教育への関心がますます高まりました。最近は、社会教育主事という資格も取得し、専門性を深めています。地域連携による社会教育活動は、アカデミックな価値も高いので、大学と協働する形で社会教育に関心を持ってくれる仲間を増やしたいですね。
谷口さん
2025年頃から横浜市と連携したコラボ授業も始まりましたが、まだまだYDCの発信力が足りないと感じています。大学、そして横浜市とさらに密に連携し、地域の医療リテラシーを高める活動を横浜市から神奈川県、そして、全国へ広げていきたいです。

近野理事長
現在、神奈川県内に医学部を有する大学間で、将来を見据えた連携ネットワークの構築に向けた動きが進みつつあります。
私自身、県内の限られた医療資源を最大限に活かすためには、大学の枠を越えた協力体制が不可欠だと考えています。すでに一部の大学とは協定を締結し、その他の大学とも今後の連携を見据えた議論や調整を重ねているところです。
YDCの取り組みは、こうした県内医学部のネットワークを実際の成果につなげていくための、大きな推進力になるかもしれませんね。

富田さん
そんなネットワークがあることをまったく知りませんでした! ぜひ他大学の医学部生とも交流してみたいです。

谷口さん 私たちもさらに活動の幅を広げていきたいですね。

近野理事長
横浜市立大学は2028年に100周年を迎えます。関連イベントは、YDCの皆さんにとって、絶好の発表の場になるでしょう。学生が主体的に地域に貢献することで、大学の価値も高まります。100周年に向けて、医学部が地域のためにできることを一緒に発信していきましょう。
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