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有毒キノコ スギヒラタケ由来レクチンの立体構造を解明 スギヒラタケ中毒の原因に原子レベルで挑戦

2025.12.24
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  • 研究
  • 理学部

有毒キノコ スギヒラタケ由来レクチンの立体構造を解明 

スギヒラタケ中毒の原因に原子レベルで挑戦

横浜市立大学大学院生命医科学研究科 ジェレミー・テイム教授、安達大輔さん(2024年度修士課程修了)、石本直偉士助教と、日本大学理工学部 鎌田健一助教(本学客員研究員)らの共同研究グループは、有毒キノコのスギヒラタケ(Pleurocybella porrigens)に含まれるレクチンPPLの立体構造を、X線結晶構造解析およびクライオ電子顕微鏡(cryo-EM)単粒子解析により解明しました。

PPLはR型レクチンとしては初めての六量体(D3対称)構造をとることが判明し、さらに糖鎖GalNAcを特に強く認識する仕組みを原子レベルで明らかにしました。これらの成果は、2004年に多数の死者を出したスギヒラタケ中毒(急性脳症)の原因となる毒性複合体(PPL-PC)の作用機序解明に向けた重要な知見となります。
 
本研究成果は、国際誌「Glycobiology」に掲載されました(2025年12月4日オンライン公開)。 
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