名誉教授が令和６年秋の叙勲を受章

窪田吉信先生は、昭和49年横浜市立大学医学部を卒業し、本学医学部泌尿器科学講座で助手、講師、助教授を経て平成13年教授に就任されました。ご専門の研究では、がん細胞の増殖における遺伝子異常やその分子背景を明らかにされ、その成果は、がんの分子標的治療や個別化遺伝子診断につながっています。また、光触媒の医学応用や情報工学を駆使したミッションリハーサル型手術シミュレータの世界初となる開発など、産学連携、医工連携研究を遂行されました。
　学内では、平成26年からの6年間、第20代・21代横浜市立大学学長を務められ、学長在任中は、首都圏初となるデータサイエンス学部、データサイエンス研究科を新設し、また、国際総合科学部を国際教養学部、国際商学部、理学部に分割再編されました。医学部と附属病院には、次世代臨床研究センター(Y-NEXT)を新設し、先端医科学研究センターを拡充されるなど、特色ある教育研究体制の確立に向けて、強いリーダーシップで大学改革を牽引されました。

このたびのご受章を心よりお喜び申し上げますとともに、窪田先生の益々のご健勝とご活躍を祈念申し上げます。

（横浜市立大学学長　石川義弘）