大学院生 小巻萌夏さんが、応用統計学会で優秀ポスター発表賞を受賞!
2024.06.13
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医学研究科医科学専攻 博士課程1年の小巻萌夏さんが、2024年5月9日(木)に九州大学医学部 百年講堂でハイブリット開催された応用統計学会において、「がん第Ⅱ相臨床試験におけるBayesian Sargent and Goldberg’s Design」について発表し、優秀ポスター発表賞を受賞しました。
受賞者
医学研究科医科学専攻 博士課程1年
臨床統計学教室所属
小巻 萌夏さん
指導教員
医学部 臨床統計学教室
山本 紘司 教授
受賞内容
応用統計学会 2024年度年会 優秀ポスター発表賞
発表題目
がん第Ⅱ相臨床試験におけるBayesian Sargent and Goldberg’s Design
医学研究科医科学専攻 博士課程1年
臨床統計学教室所属
小巻 萌夏さん
指導教員
医学部 臨床統計学教室
山本 紘司 教授
受賞内容
応用統計学会 2024年度年会 優秀ポスター発表賞
発表題目
がん第Ⅱ相臨床試験におけるBayesian Sargent and Goldberg’s Design
今回の発表内容について小巻さんに解説していただきました。
がん第Ⅱ相臨床試験では、伝統的に単群試験が行われることが多かったのですが、分子標的治療などの薬剤開発により、第Ⅱ相でもランダム化比較試験を実施することが増えつつあります。たびたびがん領域で使用されるデザインの1つでもあるSargent and Goldberg’s Designは、例えば各群で観測された奏効割合にて臨床的に意味があるほどの差がなくても、安全性などの第2の要因を別途考慮することで、最善の治療を選択できる特徴をもちます。このとき、奏効割合に関する事前の情報がある程度見込まれる場合、Sargent and Goldberg’s Designにベイズ法を適用することで、より効率的かつ迅速な試験実施が期待されます。本研究では、ベイズ流アプローチによるSargent and Goldberg’s Designとその症例数設計法を提案し、提案法の性能評価と共に実データ解析を通した提案デザインの有用性を報告しました。また、本提案デザインの利便性向上、ならびに実地の場での普及促進のため、誰でも簡単に操作可能なアプリケーションを開発しました。
がん第Ⅱ相臨床試験では、伝統的に単群試験が行われることが多かったのですが、分子標的治療などの薬剤開発により、第Ⅱ相でもランダム化比較試験を実施することが増えつつあります。たびたびがん領域で使用されるデザインの1つでもあるSargent and Goldberg’s Designは、例えば各群で観測された奏効割合にて臨床的に意味があるほどの差がなくても、安全性などの第2の要因を別途考慮することで、最善の治療を選択できる特徴をもちます。このとき、奏効割合に関する事前の情報がある程度見込まれる場合、Sargent and Goldberg’s Designにベイズ法を適用することで、より効率的かつ迅速な試験実施が期待されます。本研究では、ベイズ流アプローチによるSargent and Goldberg’s Designとその症例数設計法を提案し、提案法の性能評価と共に実データ解析を通した提案デザインの有用性を報告しました。また、本提案デザインの利便性向上、ならびに実地の場での普及促進のため、誰でも簡単に操作可能なアプリケーションを開発しました。
受賞者のコメント
このたびは名誉ある賞を頂き、大変光栄に存じます。審査や選考に関わってくださった先生方、発表中に貴重なご意見をくださった先生方、応用統計学会の関係者の皆様に厚く御礼申し上げます。本発表では、多くの方とのディスカッションを通じてこれまでの研究内容を改めて考察するとともに、さまざまな知見を得ることができました。今回の貴重な経験を励みに、さらなる研究の発展に向けてまい進して参ります。最後に、本研究の遂行や発表準備に当たり、日頃からご指導いただいている山本紘司先生、篠田覚先生、Haiyan Zheng先生、臨床統計学教室の皆様に、この場を借りて御礼申し上げます。
このたびは名誉ある賞を頂き、大変光栄に存じます。審査や選考に関わってくださった先生方、発表中に貴重なご意見をくださった先生方、応用統計学会の関係者の皆様に厚く御礼申し上げます。本発表では、多くの方とのディスカッションを通じてこれまでの研究内容を改めて考察するとともに、さまざまな知見を得ることができました。今回の貴重な経験を励みに、さらなる研究の発展に向けてまい進して参ります。最後に、本研究の遂行や発表準備に当たり、日頃からご指導いただいている山本紘司先生、篠田覚先生、Haiyan Zheng先生、臨床統計学教室の皆様に、この場を借りて御礼申し上げます。
指導教員:山本紘司教授教授のコメント
小巻さん、このたびの受賞おめでとうございます。この研究テーマは修士から取り組んできたもので、途中からは海外の先生との共同研究にもなり、その成果がこのような形で表彰されたことは今後の研究者人生の大きな励みになるものと思います。本研究は統計的な研究としてだけでなく、今後のがん臨床試験においても有益なものになると信じています。この受賞を励みに、生物統計家としてさらに成長し活躍してくれることを期待しています。
小巻さん、このたびの受賞おめでとうございます。この研究テーマは修士から取り組んできたもので、途中からは海外の先生との共同研究にもなり、その成果がこのような形で表彰されたことは今後の研究者人生の大きな励みになるものと思います。本研究は統計的な研究としてだけでなく、今後のがん臨床試験においても有益なものになると信じています。この受賞を励みに、生物統計家としてさらに成長し活躍してくれることを期待しています。