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COVID関連研究(法医学)

2022.10.06
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COVID関連研究(法医学)

new! 2022.8

An autopsy case of COVID-19-like acute respiratory distress syndrome after mRNA-1273 SARS-CoV-2 vaccination

新型コロナウィルスワクチン接種後に瀰漫性肺胞傷害を来たした一剖検例

病態病理学 奥寺 康司 准教授
法医学 井濱 容子 教授
微生物学 梁  明秀 教授

※横浜市立市民病院との共同研究発表です

【背景】目下、新型コロナウィルスワクチンの効果が明確に現れている一方、重篤な副作用の報告もある。これらの副作用の病理学的本態は不明なところが多い。我々は、COVID-19ワクチン摂取後に肺炎を来たした永眠した症例の剖検を経験し、その病理所見について報告した。

【症例】2回目のワクチン接種数日後に、呼吸苦が出現し入院。臨床所見・画像所見は、COVID-19肺炎に酷似するが、PCRは陰性、一方、抗体価は超高度に上昇していた。ARDSの状態でステロイドパルスを行うも、呼吸状態が回復せず、入院数日後に永眠、剖検となった。両肺全体にびまん性肺傷害が認められた。

【考察】発症のタイミングと抗体価の超高度上昇からワクチン関連肺傷害が示唆された。

 

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