YCU 横浜市立大学
search

医学部病態病理学 奥寺康司准教授がPathology Internationalの2021年度high citation awardを受賞

2022.12.23
  • TOPICS
  • 研究

病理解剖によってCOVID-19の病態解明に貢献

横浜市立大学大学院医学研究科 病態病理学の奥寺康司准教授は、日本病理学会公式の月刊学術英文雑誌であるPathology Internationalにおいて2021年度high citation awardを受賞しました。
受賞者
横浜市立大学大学院医学研究科
病態病理学 准教授

奥寺おくでら 康司 こうじ

受賞論文
A Japanese case of COVID‐19: An autopsy report
和訳:日本人COVID-19症例の剖検報告

—今回、受賞された研究について、奥寺康司准教授に解説いただきました。

COVID-19の最も重要な病理所見は、時間的・空間的に断続的に拡大した瀰漫性肺胞傷害で、肺胞細胞が新型コロナウィルスの主要標的であることが解りました。ウイルスが肺胞傷害のトリガーを引く前の速やかな治療介入が必須であることを示唆しています。目下、国内からの剖検報告は、本件を含め2件のみです。海外の報告例に比較して、肺以外の臓器の変化が少ないようです。COVID-19に伴う症候の地理的差異の本質を解明する手掛かりとなるかもしれません。

—奥寺康司准教授のコメント

2020年初頭のCOVID-19パンデミック最初期の剖検症例の報告です。多方面の臨床・基礎研究の発展に貢献できたことを嬉しく思います。
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SUSTAINABLE DEVELOPMENT GOAL

  • 03.すべての人に健康と福祉を