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柴田ゼミ(国際商学部)が日本学生経済ゼミナール関東部会主催の第61回インナー大会において最優秀賞を受賞

2022.01.18
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日本学生経済ゼミナール関東部会主催の第61回インナー大会において、初出場で最優秀賞の快挙!

国際商学部 柴田ゼミ(江塚茉奈さん・小山巴菜さん・竹谷友花さん・福田萌愛さん・加藤駿弥さん)が日本学生経済ゼミナール関東部会主催の第61回インナー大会において最優秀賞を受賞しました。
審査員長を務めた実践女子大学 深澤晶久教授及び実行員会プレゼン局長を務めた東洋大学 伊藤颯斗さんと今回受賞した柴田ゼミメンバー
インナー大会(日本学生経済ゼミナール関東部会主催)とは、他大学との交流を深める目的で1960年に設立された関東最大級の学術発表会です。経済・経営・商業系を専攻をする学生を対象としており、「討論部門」と「プレゼンテーション部門」の2部門で構成されています。
今年度の第61回大会のプレゼンテーション部門には、132チームが参加し、12ブロックに分かれ、2021年10月10日(日)に予選が行われ、勝ち抜いた12チームが本選へ出場しました。本選は、2021年11月14日(日)に行われ、 横浜市立大学 国際商学部の柴田ゼミが初出場ながら最優秀賞という栄冠を手にしました。
受賞内容
チーム名:横浜市立大学 柴田ゼミ Pickle(ピックル)
メンバー:江塚茉奈さん・小山巴菜さん・竹谷友花さん・福田萌愛さん・加藤駿弥さん(3年生)

テーマ:魚食をもっと食卓の常連に~産学連携によるブランド価値共創プロジェクト~
受賞したPickle(ピックル)のメンバーに話を伺いました。

<発表内容>

私たちは、ゼミ活動の一環として(株)横濱屋本舗との「ブランド価値共創プロジェクト」に取り組みました。横濱屋本舗は、横浜市の南部市場内に位置する水産加工の製販一体企業で、物販コーナーと食堂を併設しており、ECサイトの展開も行っています。
横濱屋本舗の「学生と何かに取り組みたい」という思いと、私たちの「横浜を盛り上げながら、マーケティングを学術的にも実践的にも学びたい」という双方の思いがマッチしたことから、このプロジェクトを立ち上げました。
社内の方へのヒアリングを通じて、「価格競争からの脱却」と「社内意識の統一」、そして「魚食文化の継承」という課題が挙がったため、これらを解決するためには、根本的な「ブランド構築」が不可欠だと考えました。
インナー大会当日のプレゼン
そこで、戦略立案→提案→ブラッシュアップ→提案→実践を繰り返しながら、ブランド構築を進めました。 数か月に及ぶ入念な観察・インタビュー・アンケート調査から、横濱屋本舗の位置づけを明確にし、ターゲットに合わせた商品開発やECサイト、SNSでのプロモーションを策定し、実行しました。

実際に、横濱屋本舗の物販コーナーでは、顧客の声を反映した「ハーフ&ハーフ丼」を販売中です。Instagramの運営、POP作成も行いました。 加えて、SDGsの観点から、もっと多くの方々にお魚の魅力を知ってもらうために、(株)ヨーク、横濱屋本舗との三者連携で、「からだにも環境にも優しいおさかなお弁当」を作り、2021年12月にヨーク六浦店で販売しました。(この取り組みは、時事通信社の取材を受け記事掲載されました)
インナー大会では「マーケティングの基本に則ったお手本ともいうべきアプローチは目を見張るものがあった。プレゼンテーションもデザイン面や視覚的効果にこだわり、ビジネスモデルとして、他の企業にも応用、実施できる完成度の高い内容であった」と評価をしていただきました。

<受賞コメント>

江塚茉奈さん

試行錯誤を重ねた取り組みの内容や、細部にまでこだわりを詰め込んだプレゼンテーションを評価していただけたことがとても嬉しいです。沢山悩みながらも、このメンバーで妥協せずに頑張った半年間は本当に楽しく、私の大学生活の財産となりました。ここまで私たちに親身に向き合ってくださった柴田先生、横濱屋本舗の方々に改めて感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。

小山巴菜さん

最優秀賞を頂き、大変光栄に存じます。メンバー全員で試行錯誤しながら、楽しんで活動できたことが何よりも嬉しいです。実際の活動は座学のマーケティングとは異なり、はじめはアウトプットするにも苦戦しましたが、提案が形になったときには大きなやりがいを感じました。柴田先生や横濱屋本舗の方々をはじめ、ご協力頂いた皆様の期待にお応えできるよう、これからも精進して参ります!

竹谷友花さん

約半年間柴田先生をはじめ、多くの方々にご協力いただき、最優秀賞を頂けたことを大変光栄に思います。コロナ渦において活動が制限される中、チームで協力し試行錯誤しながら取り組んできた結果が評価されて本当に嬉しいです!メンバー同士支え合いながら、妥協せず最後までやり遂げることができた経験は、自分の中で大きな自信になりました。今後もこの経験から得た学びを活かし、精進して参ります。

福田萌愛さん

企業では役割が細分化されるなかで、ブランド構築及びマーケティングの上流から下流まで携わる貴重な経験をさせていただきました。壁にぶつかることも多々ありましたが、チームのメンバーと話し合いを重ね、根拠やアイデアを突き詰めて進めることができました。柴田先生や横濱屋本舗の方をはじめ、たくさんの方のご協力により、このような結果を残すことができ、感謝の気持ちと嬉しさでいっぱいです。この経験は一生忘れません!

加藤駿弥さん

半年の間、何度も南部市場に足を運び、インタビュー調査や店舗観察を行い、それに加えて、ほぼ毎日オンラインミーティングをして、何度も何度も意見を交わして活動をしていた結果、インナー大会という外部の大きな場で評価されたことが、本当にうれしいです。今思い返してみるとすごく濃密で、何にも代えがたい経験になったと思います!その中で、メンバーがいろいろな場面で多彩な才能を発揮して、チーム全体を引っ張ってくれていました。ここで改めて感謝を伝えたいと思います。本当にありがとうございました!!

<指導教員・柴田典子准教授のコメント>

実際の企業が抱える課題を抽出するところから始め、自分たちでテーマを設定し、試行錯誤しながら立案した課題解決策を実践することで、理論と実践を良いバランスで体感しながら学ぶことができたと思います。
「お魚がもっと一般家庭の食卓の常連になる」ことが横濱屋本舗ブランドの目指す世界であると設定し、それを実現するためのプロセス構築の的確さ、論理性と説明力、提案資料の完成度、加えて工夫と練習を重ねたプレゼンテーションが大変高く評価されました。
指導においては、当ゼミの専門であるマーケティング論、消費者行動分析、ブランド論の観点から指導を行いながら、この5人のメンバーならではの独自性をひきだし、取り組み内容やインナー大会でのプレゼンテーションに反映させることができるように心がけました。
コロナ禍により、どうしても対面でなければ出来ない事以外は全てオンラインで実施という中で、オンラインゼミ室やZoomを最大限活用しながら、何事も妥協せずに徹底的に議論を重ね、素晴らしい結果に繋げた5人を、とても頼もしく感じます。
また、毎週のミーティングを半年以上継続し、学生たちとの取り組みを全面的に支援してくださった(株)横浜食品サービス、(株)横濱屋本舗の皆さまに深く御礼申し上げます。
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