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中島淳教授らの研究グループが、大阪大学等との共同研究において、ある口腔内細菌が脳卒中の発症に強く関係していることを解明しました

2011.09.30
  • プレスリリース
  • 研究
附属病院消化器内科教授 中島淳
これまで虫歯菌や、歯槽膿漏の原因菌が心臓病などを起こすことはよく知られておりました。今回大阪大学の和田孝一郎博士らが中心となった共同研究で、ある特殊な菌が脳卒中の発症に強く関係していることが明らかにされました。今後我々は口の中の細菌(口腔内細菌)が脳卒中以外の全身疾患、大腸炎や、肝炎などを起こすのかどうかを現在研究中です。現在大阪大学ほか国内の他施設共同研究で横浜市立大学消化器内科の米田正人先生らが中心となり非アルコール性脂肪肝炎の発症に歯周病菌が関係していることを突き止め、治療に関しては歯周病の治療により肝炎がよくなることなどを、横浜市立大学口腔外科の藤内教授らと共同で明らかにしております。また若年者に多い難病である潰瘍性大腸炎の原因として特殊な虫歯菌が関係していることを消化器内科の日暮琢磨先生らがと横浜市民病院との共同研究で解明を行っております。今後得られた成果は当該患者の治療などに行かされるものと大いに期待されます。
(写真:附属病院消化器内科教授 中島 淳)
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