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生命ナノシステム科学研究科 北 幸海 助教、小関 準 さん、元・理学部教授 岡田 勇 博士が「日本コンピュータ化学会論文賞(吉田賞)」を受賞しました

2010.08.04
  • プレスリリース
  • 研究
 本学生命ナノシステム科学研究科 北 幸海 助教、本学大学院博士課程在籍 小関 準 さん、元・本学理学部教授 岡田 勇 博士は日本コンピュータ化学会の論文賞(吉田賞)を共同で受賞しました。
 日本コンピュータ化学会は1982年の化学PC研究会発足から始まりました。北助教らが受賞した論文賞は学会賞、功労賞とともに、年間1人の受賞です。


(写真)
右から北助教、小関さん、岡田博士

受賞論文

●論文題目・著者等
・題目: C60結晶中における分子配向遷移に関する理論的解析
・著者: 北幸海、小関準、岡田勇
・掲載紙名,巻,頁,年: J. Comput. Chem. Jpn.,Vol.9, pp.55-60 (2010)

●内容
本論文では、C60分子の結晶中における回転特性、特に安定/準安定方位間の分子配向遷移(回転ジャンプ)間の相関関係を明らかにするため、定温・定圧の分子動力学シミュレーションを用いた理論的解析を行った。構造相転移温度近傍(方位規則相)において観測された回転ジャンプの解析から、以下の2点を明らかにした。
(1)隣接するC60分子は互いに歯車のように“噛み合い”ながら回転ジャンプをしている。
(2)第2近接以降の分子では、C60分子の回転ジャンプは約3Å/ps程度の速度で周辺分子へ伝搬している。
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