2026.06.30
- プレスリリース
- 研究
—国内大学病院ビッグデータ分析—
横浜市立大学大学院医学研究科病態制御内科学の永広尚敬医師(執筆開始時博士課程4年)、涌井広道准教授、田村功一主任教授、循環器内科学の小西正紹准教授と、川崎医科大学 腎臓・高血圧内科学の長洲一教授らの研究グループは、多施設共同研究でSGLT2(Sodium-glucose cotransporter 2)阻害薬の心負荷軽減効果について、日本腎臓学会及び日本腎臓病協会が構築した慢性腎臓病患者包括的縦断データベース(J-CKD-DB-Ex)を活用し、リアルワールドデータ解析による検討を行いました。SGLT2 阻害薬は糖尿病・心不全・慢性腎臓病治療薬として臨床で使用されており、糖尿病・心不全患者では心負荷軽減効果があることが従来の臨床研究で明らかになっていました。本研究においては、糖尿病性腎症患者においてSGLT2阻害薬がほかの糖尿病薬と比較して心負荷の指標であるB型ナトリウム利尿ペプチド(BNP)の改善に寄与すること、その効果は幅広い患者層に対して認められることを新たに見出しました。 心不全による入院患者は年間30万人弱にのぼり、その予防法が課題となっていますが、慢性腎臓病患者は心不全を発症する予備軍として最近注目されており、今後の研究の発展が期待されます。本研究成果は、「Diabetes Research and Clinical Practice 誌」にオンライン公開されました。(2026年6月15日)。
