2026.06.22
- プレスリリース
- 研究
—発作時の意識障害リスク予測や新たな治療法開発に期待—
横浜市立大学大学院医学研究科脳神経外科学教室の高山裕太郎助教らの国際共同研究グループは、トロント大学(トロント小児病院)との共同研究により、てんかん発作時の意識障害の起こりやすさが、発作が起きていないタイミングでの脳内ネットワークの特徴と関連することを明らかにしました。また、全身けいれんを伴う発作へ進展しやすい患者さんでは、別の特徴的なネットワーク変化も認められました。
本研究では、焦点てんかん患者の脳内に留置した電極から直接記録した脳波を用いて、意識や覚醒に関わる視床中心正中核(CMN)と大脳皮質を結ぶネットワークを解析しました。その結果、発作時に意識障害を伴う患者さんと伴わない患者さんでは、発作が起きていないタイミングから、視床と大脳皮質のつながり方に違いがあることが分かりました。また、全身けいれんを伴う発作へ進展しやすい患者さんでは、別の特徴的なネットワーク変化も認められました。従来、てんかん発作時の意識障害は、主に発作中に生じる異常な脳活動やその広がりとして理解されてきました。これに対し本研究は、発作が起きていないタイミングから存在する脳内ネットワークの状態が、発作時に意識が保たれるか、失われやすいかに関わる可能性を示した点に新規性があります。
本研究成果は、てんかん発作時の意識障害の神経基盤の理解を深めるものであり、将来的には、意識障害が起こりやすい患者さんを予測するバイオマーカーの開発や、視床を標的とした脳深部刺激療法などの新たな治療戦略につながることが期待されます。
本研究の成果は、国際学術誌「NeuroImage」に掲載されました(オンライン掲載:2026年6月2日)。
本研究では、焦点てんかん患者の脳内に留置した電極から直接記録した脳波を用いて、意識や覚醒に関わる視床中心正中核(CMN)と大脳皮質を結ぶネットワークを解析しました。その結果、発作時に意識障害を伴う患者さんと伴わない患者さんでは、発作が起きていないタイミングから、視床と大脳皮質のつながり方に違いがあることが分かりました。また、全身けいれんを伴う発作へ進展しやすい患者さんでは、別の特徴的なネットワーク変化も認められました。従来、てんかん発作時の意識障害は、主に発作中に生じる異常な脳活動やその広がりとして理解されてきました。これに対し本研究は、発作が起きていないタイミングから存在する脳内ネットワークの状態が、発作時に意識が保たれるか、失われやすいかに関わる可能性を示した点に新規性があります。
本研究成果は、てんかん発作時の意識障害の神経基盤の理解を深めるものであり、将来的には、意識障害が起こりやすい患者さんを予測するバイオマーカーの開発や、視床を標的とした脳深部刺激療法などの新たな治療戦略につながることが期待されます。
本研究の成果は、国際学術誌「NeuroImage」に掲載されました(オンライン掲載:2026年6月2日)。

