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横浜市立大学 YOKOHAMA CITY UNIVERSITY

Y染色体は消えない?—ヒト発生を支える新機能を発見

2026.05.19
  • プレスリリース
  • 研究

Y染色体遺伝子が転写因子の配置を制御し、遺伝子発現を支える仕組みを解明

横浜市立大学大学院医学研究科 分子生物学教室の秋山智彦助教(研究開始当時:慶應義塾大学医学部坂口記念システム医学講座所属)の研究グループは、Y染色体上の遺伝子UTYが、X染色体上の類似遺伝子UTXと協調して、ヒト初期発生に重要な役割を果たすことを明らかにしました。男性にのみ存在するY染色体は、進化の過程で多くの遺伝子を失い、これまで主に性決定や生殖機能に関与する染色体として理解されてきました。しかし本研究により、Y染色体上に残るUTYがUTXとともに転写因子の適切な配置を支えることで、遺伝子発現を調節し、初期発生における多能性の維持や分化過程を制御することが示されました。さらにUTYは、酵素活性をほぼ失っているにもかかわらず、非触媒的機能によって転写制御を支える“足場”として働くことが明らかとなりました。この発見は、Y染色体をめぐる従来の見方を見直し、発生における性差の理解を深めるものです。
本研究成果は、発生生物学分野の国際学術誌「Development」にオンライン掲載されました(2026年5月14日)。
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