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横浜市立大学 YOKOHAMA CITY UNIVERSITY

大学院生 藤田陽さんが日本薬学会の第146年会において学生優秀発表賞を受賞!

2026.04.30
  • TOPICS
  • 学生の活躍

大学院生 藤田陽さんが日本薬学会の第146年会において学生優秀発表賞を受賞!

生命医科学研究科 博士後期課程3年(創薬有機化学研究室所属)の藤田陽さんが2026年3月26日(木)~29日(日)に関西大学で開催された日本薬学会 第146年会の一般学術発表(口頭発表)で「CPPグラフト型PPI阻害ペプチドの合理的デザイン」について発表し、学生優秀発表賞を受賞しました。
受賞者
生命医科学研究科 博士後期課程3年
創薬有機化学研究室所属
藤田 陽ふじた  みなみ
さん

指導教員
生命医科学研究科 創薬有機化学研究室
出水 庸介大学院客員教授

受賞内容
日本薬学会 第146年会
学生優秀発表賞(口頭発表の部)

発表題目
「CPPグラフト型PPI阻害ペプチドの合理的デザイン」
今回受賞した研究内容について藤田さんに解説していただきました。
細胞内のタンパク質間相互作用 (PPI) は生命現象において重要な役割を担っており、その異常はさまざまな疾患に関与します。PPIの相互作用面は広いことから、中分子ペプチドが有望な創薬モダリティとして注目されています。
当研究室では、がん関連タンパク質を標的としたPPI阻害ペプチドの開発を進めてきましたが、細胞内で機能させるためには細胞膜透過性ペプチド (CPP) の連結が必要であり、分子量の増大や結合能への影響が課題でした。そこで本研究では、MDM2/p53相互作用をモデルとし、結合部位に影響を与えない位置へオリゴアルギニンをグラフティングする設計戦略を採用しました。その結果、結合能を維持したまま細胞内移行能を付与したペプチドの創出に成功しました。さらに本手法はβ-catenin/TCF相互作用にも適用可能であり、汎用性のある手法であることを示しました。
本研究では、ペプチド設計に計算手法を活用しており、標的タンパク質との相互作用において重要なホットスポット残基の同定や、構造情報に基づいた配列設計を行いました。これにより、単に細胞膜透過性を付与するだけでなく、標的結合に必要な立体構造や相互作用様式を維持したまま機能を最適化することが可能となりました。これらの結果から、本研究で提案したCPPグラフティング戦略は、従来のCPP連結とは異なり、細胞内移行能と標的結合能を両立させる有効なアプローチであることが示されました。
藤田さんのコメント
この度、日本薬学会第146年会において優秀発表賞を賜り、大変光栄に存じます。ご評価くださいました先生方ならびに学会関係者の皆様に、心より御礼申し上げます。
また、このような恵まれた環境で研究生活を送ることができておりますのは、ひとえに出水先生の温かいご指導とご支援の賜物であり、深く感謝申し上げます。研究を進める中で思うようにいかず悩むこともありますが、それでもペプチド研究に向き合う日々には大きな楽しさとやりがいを感じております。今後も現状に満足することなく、ペプチド研究の発展に少しでも貢献できるよう、一日一日を大切にしながら、より一層努力してまいります

指導教員 出水 庸介大学院客員教授のコメント
藤田さん、優秀発表賞の受賞おめでとうございます!
藤田さんは毎年のように学会で発表賞を受賞しており、半ば恒例行事のようにも見えますが、もちろん、それは決して当たり前のことではなく、日々の研究に真摯に向き合い、発表のたびにプレゼンテーションを着実に磨き上げてきた努力の積み重ねによるものです。発表を聞くたびに、「また一段うまくなったなぁ」と感じさせてくれるのは、指導教員としても実にうれしく、頼もしく思います。
さらに、藤田さんは自身の研究を前に進めるだけでなく、その背中で後輩たちを引っ張ってくれる存在でもあります。研究室の学生にとっては、良い意味で「こうなりたい」と思わせてくれるロールモデルの一人です。博士後期課程3年として迎える残り一年、研究をさらに充実させ、立派な成果へとつなげるとともに、研究室の中でも外でも信頼される、すばらしい社会人へと成長してくれることを大いに期待しています。
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