「へき地」の少子化対策の成果を見える化
~青森県の市区町村別の15歳未満人口割合を用いた研究報告~
2024.07.23
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横浜市立大学大学院データサイエンス研究科ヘルスデータサイエンス専攻の金子惇准教授、弘前大学の野村理助教(現岐阜大学併任講師)、相馬優樹助教の研究グループは、出生率が比較的高い地域がある青森県の市区町村別の15歳未満人口(年少人口)割合(以下、「年少人口割合」という。)に注目し、金子准教授らが開発した「へき地度」を用いて、年少人口割合及び年少人口減少率との間に負の相関があることを明らかにしました。一方で、「へき地度」が高い地域でも相対的に年少人口割合が高い地域があり、それらの中で、特に予測値からの乖離が大きい上位10%を同定しました。中でも最も「へき地度」が高い西目屋村の少子化対策を確認したところ、年少人口を増加させるための様々な対策を行っていることが分かりました。本研究は、このように「へき地度」を用いてポジティブな外れ値を同定することが少子化対策の効果の指標になり得ることを示しており、今後、他の指標についても応用可能であると考えています。