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生命医科学研究科 博士課程3年の川口祐生さんが、神経科学における大規模合同大会Neuro2022で優秀発表賞を受賞!

2022.08.10
  • TOPICS
  • 学生の活躍

アルツハイマー型認知症の原因物質を研究。数多くの発表演題の中で、優秀発表賞を受賞しました。

生命医科学研究科 博士後期課程3年の川口祐生さん(生体機能医科学研究室所属)が、6月30日(木)~7月3日(日)に沖縄県宜野湾市にて開催された第45回日本神経科学大会、第65回日本神経化学会大会、第32回日本神経回路学会大会の合同大会であるNeuro2022にて、「神経回路形成因子LOTUSによるアミロイドβタンパク質受容体PirBの制御」について発表し、優秀発表賞を受賞しました。
受賞者
生命医科学研究科 博士後期課程3年
生体機能医科学研究室所属
川口 かわぐち 祐生   ゆうき さん


指導教員:竹居 光太郎 教授



発表題目
神経回路形成因子LOTUSによるアミロイドβタンパク質受容体PirBの制御

発表内容

—今回受賞した論文の研究内容について川口さんに解説していただきました。

アルツハイマー型認知症の原因物質として考えられているAmyloid βタンパク質(Aβ)は神経細胞に発現する受容体Paired Ig like receptor B(PirB)と結合することで病態を進行させることが報告されています。私が所属する生体機能医科学研究室で発見されたLateral olfactory tract usher substance(LOTUS)はPirBと相互作用することが分かっていたため、AβとPirBの結合や、Aβによるシナプス密度の低下におけるLOTUSの関与を検討し、LOTUSはPirBを介したAβ作用を抑制する可能性が示されました。以上の結果からLOTUSがAβによるアルツハイマー型認知症の病態の進行に対して有効な因子であることを明らかにしました。

川口さんのコメント

このような素晴らしい賞に選んでいただき光栄に思います。日頃よりご指導いただいている竹居 光太郎教授をはじめとする生体機能医科学研究室の皆様に、この場を借りて厚く御礼申し上げます。今後はADモデルマウスを用いた実験を行い、本研究のさらなる発展に尽力したいと思っています。

指導教員 竹居 光太郎 教授のコメント

博士課程の研究のまとめとして、基礎系の神経科学に関する、参加者3000名規模の大きな学会で口頭発表して頂きました。数多くの発表演題の中、優秀発表賞を受賞できたことは大変栄誉なことで、素晴らしいキャリア形成になったと思います。今回の受賞を糧にして益々の発展を期待しています。ブラボー!

問い合わせ先

横浜市立大学 広報課
E-mail:koho@yokohama-cu.ac.jp


 

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