JST戦略的創造研究推進事業「さきがけ」の新規研究課題に採択
理学部 鈴木凌准教授の研究が、科学技術振興機構(JST)戦略的創造研究推進事業「さきがけ」の 新規研究課題に採択されました。
「さきがけ」とは科学技術イノベーションの源泉となる成果を世界に先駆けて創出することを目的とするネットワーク型研究(個人型)です。若手研究者の登竜門として認知されており、今後活躍が期待される研究者として評価されたことになります。
■ 研究課題名:水和による可逆塑性機構に基づく超寿命材料の設計原理
■ 戦略目標:持続可能社会につなげる超寿命マテリアルの創出
■ 研究領域:超寿命マテリアルの創出に向けた機構解明と技術革新
■ 研究総括:津﨑 兼彰(物質・材料研究機構 名誉フェロー)
鈴木凌准教授 プロフィール
横浜市立大学大学院生命ナノシステム科学研究科博士後期課程修了(2019年)、博士(理学)、2019年4月より横浜市立大学理学部 助教に着任。同年10月から2023年3月まで科学技術振興機構(JST)さきがけ「力学機能のナノエンジニアリング」領域の研究員を兼任。2026年4月より現職。また、オーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)Manufacturing Research Unitの客員研究員(Visiting Scientist)を兼任。<研究概要>
これまで私は、タンパク質結晶を「構造解析のための試料」ではなく、一つの結晶材料として捉え、その変形や破壊の仕組みを研究してきました。特に、分子同士の結びつきや水分の状態を変えることで、結晶のしなやかさや壊れ方を大きく変えられることを明らかにしてきました。今回のさきがけ研究では、いったん塑性変形した結晶が、水和によって元の形や結晶構造を取り戻す現象に着目します。その仕組みを、力学試験やX線・分光計測を組み合わせて詳しく調べ、変形が“元に戻る”ために必要な条件を明らかにします。最終的には、変形や損傷をできるだけ蓄積せず、長く使い続けられる「超寿命材料」の新しい設計指針につなげることを目指します。将来的には、タンパク質結晶に限らず、さまざまな結晶材料やソフトマテリアルへ応用できる新しい材料設計の考え方につなげたいと考えています。
お問合せ先
横浜市立大学 広報担当
mail: koho@yokohama-cu.ac.jp
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