JST 2023年度「創発的研究支援事業」採択について(木原生物学研究所 殿崎 薫 助教)
横浜市立大学 木原生物学研究所の殿崎 薫 助教の研究が、科学技術振興機構(JST)2023年度「創発的研究支援事業」新規研究課題に採択されました。
本事業は、既存の枠組みにとらわれない自由で挑戦的・融合的な多様な研究を、多様性と融合によって破壊的イノベーションにつなげることを目的として、大学等の研究機関において独立が見込まれる若手を中心とする研究者からの挑戦的で多様な研究構想を、研究者が研究に専念できる環境を確保しつつ原則7年間(最大10年間)にわたり長期的に支援します。全2,644件もの応募総数の中から、本学からは2件の研究課題が採択されました。
本事業は、既存の枠組みにとらわれない自由で挑戦的・融合的な多様な研究を、多様性と融合によって破壊的イノベーションにつなげることを目的として、大学等の研究機関において独立が見込まれる若手を中心とする研究者からの挑戦的で多様な研究構想を、研究者が研究に専念できる環境を確保しつつ原則7年間(最大10年間)にわたり長期的に支援します。全2,644件もの応募総数の中から、本学からは2件の研究課題が採択されました。
研究課題名
「エピゲノムが規定する胚乳における隔離障壁の機構解明」
研究概要
環境ストレスや病害虫に強い遺伝資源である野生種の育種利用が期待されていますが、異なる種間での交配は胚乳発生の異常による隔離障壁によって妨げられることがあります。これまでの研究から、種間交雑で見られる胚乳発生の異常には、DNAメチル化やポリコーム複合体などのエピジェネティックな制御機構が関連していることが明らかになっていますが、その詳細なメカニズムは解明されていません。本研究では、エピジェネティックに制御される胚乳の隔離障壁の分子機構を解明し、広範な遺伝資源を利用するための隔離障壁打破手法の構築を目指します。
殿崎 薫 助教 プロフィール
<経歴>
東北大学大学院農学研究科 修了(博士(農学))横浜市立大学・木原生物学研究所 学術振興会特別研究員・特任助教
University of California, Davis, Genome Center 学術振興会特別研究員
岩手大学 農学部 助教
横浜市立大学 理学部 助教
<受賞歴>
日本育種学会・奨励賞
日本育種学会第139回講演会・優秀発表賞
日本育種学会第136回講演会・優秀発表賞
殿崎 薫 助教 コメント
創発的研究支援事業に採択され、大変光栄に思います。7年以上の長期にわたってご支援いただける研究環境を活かし、研究者として飛躍できるよう励みたいと思います。また、本事業で実現する異分野の研究者との連携ネットワークを通して、新たな研究展開にも期待したいです。