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横浜市電をモチーフとした体験型アート展示会 「シ-デン」を開催!
~横浜市立大学コミュニケーション・デザイン・センター×東京藝術大学~

横浜市立大学コミュニケーション・デザイン・センター、東京藝術大学を中心とする産学官の共創プロジェクト「共生社会をつくるアートコミュニケーション共創拠点」の研究成果発表の一環として、大正から昭和にかけて横浜市民の交通を支えた路面電車「横浜市電」を仮想空間上で再現した体験型展示会を開催します。昭和初期に製造された現存する最古の横浜市電500型車両(横浜市電保存館所蔵)を超高密度で3次元スキャンすることで今までにない水準でデジタル化し、そのデータからつくられた仮想の車両空間の中に4Dスキャン(volumetric capture)による人物のイメージを出現させます。4Dスキャンは本展作家の桒原寿行が次世代の視覚表現のために開発している技術です。
 
展示会場の旧第一銀行横浜支店は、1929年(昭和4年)に建設された横浜市認定歴史的建造物で、500型車両のデジタル復元の展示に、ふさわしい趣をあたえるものです。本展は500型車両のデジタルでの復元にとどまらず、約1世紀に亘って蓄えられた経年変化の痕跡、車両設計者の思い、市電に乗車した経験のある方々の「想い出」「記憶」などを映像で重ね合わせ、「新しい」と「懐かしい」を同時に体験できる展示となっています。会場では、3Dプリンターで再現した500型車両の模型、市電に関わる備品や当時の切符、4Dスキャン技術のコンセプト展示も同時に行います。

「市電」というモビリティツールをモチーフとしたアート作品をきっかけに、実際に市電を体験した世代のみならず、若い世代の方々まで「動く」きっかけになることを目指しております。 

展示会「シ-デン」の概要

 会期: 2023/9/23(土)〜10/9(月・祝)

※9/22(金)は関係者・記者向け内覧会開催
※9/25(月)、10/2(月)は一般公開なし

● 時間: 11:00~18:00

● 会場:
旧第一銀行横浜支店1階(〒231‐0005 横浜市中区本町6-50-1)
みなとみらい線 馬車道駅 出口1bアイランドタワー方面からすぐ

● 観覧料: 無料

● 申込方法:ご来場希望の方は、下記URLからお申し込みください。
https://shi-den.peatix.com/
※事前予約推奨。事前予約をされた方を優先的に体験ブースに誘導いたしますが、予約がなくても会場にはご来場いただけます。

● 
出展作家:
桒原寿行(企画・製作 / 東京藝術大学特任講師)
都築 透(展示構成、ドキュメンテーション)
岩島伊織(模型製作)

● 主催:
東京藝術大学「共生社会をつくるアートコミュニケーション共創拠点」
横浜市立大学コミュニケーション・デザイン・センター

 協力: 横浜市交通局、横浜市にぎわいスポーツ⽂化局、横浜市電保存館

 製作協力:
越田乃梨子、上平晃代、桐山孝司(東京藝術大学)
西井正造、菅原遥、藤森晶子、小高明日香、武部貴則、中山こずゑ(横浜市立大学コミュニケーション・デザイン・センター)

※本展示会は、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の「共創の場形成支援プログラム」(COI-NEXT)の支援を受けて、「共生社会をつくるアートコミュニケーション共創拠点」の事業として実施されます。
JST Webサイト  https://www.jst.go.jp/pf/platform/outline.html

取材について

一般公開の前日9/22(金)に関係者・記者向け内覧会を開催いたします。会期中の取材も承っておりますので、ご希望の方は下記お問合せ先(東京藝術大学)までご連絡ください。 

東京藝術大学「共生社会をつくるアートコミュニケーション共創拠点」
住 所 〒110-8714 東京都台東区上野公園12-8  URA 森
電 話 050-5525-2431 mori.junko@pc.geidai.ac.jp

<アーティスト紹介>


桒原 寿行(
くわばら としゆき/東京藝術大学 特任講師)

知覚やテクノロジーの領域を注視しながら、絵画/写真/映像/CGI/生体現象/エンジニアリング/メディア技術/などを用いて表現活動を続けている。第16回 岡本太郎現代芸術賞 特別賞受賞。主な展示会に第16回 岡本太郎現代芸術賞展(岡本太郎美術館)、岐阜 おおがきビエンナーレ2013、 ヨコハマトリエンナーレ連携企画 “東アジアの夢”(BankART NYK Studio)、”幻燈展 --プロジェクションメディアの考古学”(早稲田大学演劇博物館)などがある。
 

<東京藝術大学 共生社会をつくるアートコミュニケーション共創拠点>

科学技術推進機構「共創の場形成支援プログラム(COI-NEXT)」共創分野

2030年には国民の3人に1人が65歳以上となる超高齢社会における、望まない孤独や社会的孤立の解決策として、本拠点では「文化的処方」を提案しています。東京藝術大学を中核として、アート、福祉・医療、テクノロジー等の専門機関や企業、自治体を含む37機関が、社会課題解決のための知識や技術を持ち寄り、「文化的処方」を開発し、地域社会に実装することで、誰もが生涯を通じて社会参加でき、幸福で健康的な生活を送り続けることのできる社会の共創を目指しています。
https://kyoso.geidai.ac.jp/
 

<横浜市立大学先端医科学研究センター コミュニケーション・デザイン・センター>

 
ヘルスケア分野のコミュニケーション課題解決を目指す、世界初の医科学研究機関におけるクリエイティブ研究拠点です。医科学研究の拠点においてクリエイティブ研究のための持続可能な開発体制を構築し、コミュニケーションの力を使って、ひとびとの健康や幸福に寄与すること、ひいては、超高齢社会に対応した新たな社会のあり方を提案することを目指しています。https://y-cdc.org/

お問合せ先

横浜市立大学 広報課
E-mail: koho@yokohama-cu.ac.jp