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令和5年度AMED 「橋渡し研究プログラム preF」に採択

横浜市立大学大学院医学研究科 循環制御医学の梅村将就 准教授の研究課題が、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の令和5年度「橋渡し研究プログラム(preF:非臨床POC取得に必要な試験パッケージの策定ならびに産学協働体制の確立を目指す課題)」に採択されました。
■研究課題名:「交流磁場の持つ抗腫瘍効果を応用したがん治療装置の開発」

研究グループでは、長年にわたり医工連携・産学連携による研究を進め、特定の周波数の交流磁場をがん細胞に当てると増殖が抑制されることを初めて発見しました。この現象を詳細に検討し、交流磁場を用いたがん治療医療装置の開発を行っています。

この技術が実用化されれば、交流磁場を週に数回患部に当てることで安全性が高く、低コストながん治療を行うことができると考えます。がん治療費のコストダウンにもつながります。将来的に、医療機器開発に繋げることで、日本発の新たながん治療の実現を目指します。

梅村将就 准教授のコメント


倍率5倍以上の狭き門でしたが、橋渡し拠点の慶應義塾大学の強力なサポートもあり、採択されることが出来ました。ご支援くださったすべての関係者の方に、心より御礼を申し上げます。

今回の多くの橋渡し採択課題の中でも高い評価をいただき、大変ありがたく思っております。2年後の橋渡し研究プログラム シーズFを目指して研究を推進し、このがん治療装置を少しでも早く実用化し、患者さんに届けたいと思っております。共同研究している企業との強力なパートナーシップが我々の強みですので、産学連携・医工連携をさらに進めるとともに、研究活動で得られた様々な知見を本学へフィードバックし、本学のモノづくりの機運をさらに高めていければと思っております。