第4回経営審議会
議事録
公立大学法人横浜市立大学 令和7年度 第4回経営審議会 議事録
日時:令和7年9月25日(木) 10時00分~12時00分
開催方法:対面開催(zoom併用)
場所:金沢八景キャンパス 大会議室
委員:近野理事長、石川副理事長、井伊理事、稲葉理事、遠藤理事、橘理事、中島理事
原口理事、原田理事、藤井理事(欠席)、増住理事、松井理事、岡監事、左部監事
1.議 事
(1)経営審議会議事録(案)
承認された。
(主な意見)
・前回の学部の入学定員の変更に関して様々な意見が出ていたはずだが、最終的に既に文科省に申請をしているからという理由から承認になっている。本来ならば事前に当該会議で議論をしたうえで文科省に申請するべきなのではないか。
→今回は文科省の承認の追認というかたちとなったが、今後意思決定の段階で審議会に承認を得るようプロセスを見直したい。
(2)看護学科共通教養科目(留学科目)の設定と学則改正について
承認された。
(主な意見)
・学生の自己負担費用について、大学としての援助は考えているのか。
→今後、展開していくにあたって、学生からのニーズに合わせて支援策を検討していく予定である。
2.報 告
(1)令和7年度 月次決算概要報告(7月実績[棚卸除外])について
報告があった。
(主な意見)
・特定機能病院である附属病院の入院単価が、センター病院に比べて低いのはなぜか。
→入院診療単価を引き上げている療法の伸び悩みが附属病院では発生していること及び外科系の大型手術の件数が減少していることが理由として挙げられるのではないかと考えている。
・法人全体において、大幅に改善が見られるが決算見込みは赤字決算のままである。年間の予測は見直しているのか。
→時期的に変動要素については精度が少し低い状況であるが、ローリングで見直しは行っている。
・現金及び預金が有価証券に流れているように見受けられるが、なにか施策として行っているのか。
→今年から資金運用に力を入れていて金銭信託等を利用しており、その一環として有価証券を取得している。
・目的積立金の使途は状況に応じて変更していくべきである。
(2)令和6年度業務の実績に関する評価結果について
報告があった。
(主な意見)
・附属2病院では、非常に質の高い診療を行っている中で医療の分野でS評価がないのは非常に残念である。どうすればS評価が獲得できるか検討していくべきである。
・再整備事業に関して、地域の医療への影響も考慮して中長期的な視点で検討すべきである。
・外部資金の獲得についてJ-PEAKSの採択は素晴らしいが、Y-NEXTの研究費が下がっている。Y-NEXTは現在どのような状況なのか。
→現在は外部資金獲得に向けて取り組んでいるが、今後は学内の研究補助にも尽力していく予定である。また、特定臨床研究病院の要件が変わりつつあるため、それを見据えて体制を整えていく予定である。
・J-PEAKSに付随する補助金を獲得するために、なにか対策しているのか。
→補助金を戦略的に獲得できるような体制の構築を進めているところである。
・評価委員会の評価は自己評価に大きく影響を受けることを意識して、自己評価をしたほうがよい。
・地域貢献に関して、地域医療のほかにも市立大学として横浜市への貢献についてもさらにアピールしたほうがよいのではないか。
・少子化・コスト高が進み、10年後、国際商学部及び国際教養学部はどうあるべきか。議論の場を設けてほしい。
(3)改正育児・介護休業法の施行に伴う部分休業制度等の改正
報告があった。
(主な意見)
・病院の勤務者はこのような制度を利用しづらいイメージがあるが、実際はどうなのか。
→取得の実績はあるので、特段病院の勤務者の制度利用が難しいという状況ではないと把握している。
(4)公立大学ガバナンス・コードへの適合状況の更新について
報告があった。
3.情報提供
(1)第168・169回 貴重書月替わり展覧会リーフレット
4.意見交換
(主な意見)
・女性管理職が少ない状況について、特に医学部では出産や育児、介護等で臨床歴、教育歴、研究歴にハンディを負う。女性が国内外で活躍できる環境を本学でも整える必要があるのではないか。


