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8月臨時教育研究審議会

8月臨時教育研究審議会

議事録

日時:令和7年8月5日(火)16:10~17:25
開催形式:Zoom開催
中継拠点:金沢八景キャンパス 第一会議室
委員:石川学長、橘副学長、稲葉副学長(議長)、宮城副学長、大澤国際総合科学群長、市川医学群長、大島国際教養学部長、和田国際商学部長、佐藤理学部長、土屋データサイエンス学部長、金子医学部長、赤瀬医学部看護学科長、吉田共通教養長、中西都市社会文化研究科長、白石国際マネジメント研究科長、大西データサイエンス研究科長、後藤医学研究科長、遠藤附属病院長、嶋田木原生物学研究所長、山口先端医科学研究センター長、松井事務局長、森谷学長室長、黒部研究推進部長、清水松本大学・松本大学松商短期大学部学長、梶原東京科学大学理事長学長特別補佐・生命理工学院教授
欠席:立川生命ナノシステム科学研究科長、池口生命医科学研究科長、田村附属市民総合医療センター病院長、古久保学術情報センター長

1前回議事録について
令和7年度第3回教育研究審議会の議事録について確認された。

2審議事項
(1)学生の懲戒処分について
学生担当係長より学生の懲戒処分案について説明があり、審議の結果、承認された。

(2)国際教養学部・国際商学部・データサイエンス学部の入学定員の変更について
学長室担当係長より文部科学省「令和5年度大学・高専機能強化支援事業」に選定され実施する3学部の入学定員の変更について説明があり、審議の結果、承認された。

(3)看護学科共通教養科目(留学科目)の設定と学則改正について
看護学科担当係長より看護学科における共通教養科目(留学科目)の新設について説明があり、審議の結果、承認された。

(4)損害保険ジャパン株式会社との産学連携基本協定について
知財・管理担当係長より損害保険ジャパン株式会社との産学連携基本協定について説明があり、審議の結果、承認された。

3報告事項
(1)公立大学ガバナンス・コードへの適合状況の更新について
コンプライアンス推進室担当係長より、公立大学ガバナンス・コードの概要と適合状況の更新について報告された。

(2)令和6年度高等教育推進センター活動報告書について
学長室担当係長より令和6年度高等教育推進センター活動報告書について説明された。

(3)学長裁量事業 第5期 学術的研究推進事業「国際共同研究プロジェクト」の採択課題について
研究企画担当係長よりカテゴリA(アカデミックコンソーシアム推進)が4件、カテゴリB(国際共同研究推進)が4件、決定したことが報告された。

(4)学長裁量事業 第5期 学術的研究推進事業「科研費ステップアップ支援プロジェクト」について
研究基盤課長より13件が決定したことが報告された。

(5)令和6年度外部研究費受入実績等について
研究基盤課長より、前年度と比較して総受入額4.5億円減少したことが報告された。臨床研究推進課長より臨床研究推進費(Y-NEXT研究費)の減少と治験費の受入額増加について報告された。

◆学長より以下のコメントがあった
外部研究費という点では文部科学省等の補助金も似た性質のものだと思う。資料中の「補助金」項目など外部の獲得金額として入れていただくと参考になると思うので、検討してほしい。

(6)本学オープンアクセス化状況調査の分析結果について
学術情報担当係長より、本学オープンアクセス化状況調査の分析結果について報告された。

◆内部委員より以下のコメントがあった
・経済学の場合はファーストオーサー主義でなく、アルファベットオーダリングが標準となっている。分野毎の動向に注意していただきたい。
・ 分野によって様相が異なるので、詳細な分析についても学部別が望ましい。
・ 投稿雑誌(Top20誌)に和文の学会雑誌が入っているが、和文ではTop1%やTop10%に数えられない。大学の研究力の評価のためにオープンアクセス化し、Top1%、Top10%の論文の非引用数を上げることを目指して分析しているということを明確に打ち出した方が良い。
・ 投稿雑誌に抄録のようなフルペーパーではないものが含まれており、改善を検討したい。

◆外部委員より以下のコメントがあった。
【梶原委員】
・ 研究インテグリティについて、研究セキュリティに関するガイドラインの整備が内閣府や文部科学省で整備が進んでいる。国の動きをつかみ、必要最低限の研究セキュリティに関する体制を整えると良い。
・ 研究費の獲得については、共同研究費が増加している反面、受託研究費や奨学寄附金が減っている。獲得額については1年ごとに見るのでなく、2~3年の動向、傾向を見ててこ入れを行うとよい。
・ オープンアクセスについては、NatureやScienceレベルの雑誌によってはオープンアクセスでの掲載時に100万円程かかるところもある。大学が出版社とオープンアクセスのライセンス契約を締結することで、各教員の負担が減り、最終的には組織全体としての支払いを減額することになるので、ぜひ導入してほしい。
・ 論文数が世界的に異常な勢いで増えている。1%論文、10%論文で研究を判断するだけでいいのかという議論が各国で起きている。

【清水委員】
・教養科目の拡充が難しい看護分野で、グローバルナーシングを目指して海外留学を全学のカリキュラムにも反映させたという努力は敬意を表する。聖徳大学ではハワイ大学での看護実習を行う留学が必修となっている。現地の大学の演劇部の学生や学部生を患者に見立てるプログラムもあり、実習を通して交流している。ぜひ、今後、留学時に現地の学生を活用することを考えてみてほしい。
・高等教育推進センターの活動実績報告書は素晴らしかった。「研究」の高大接続を検討してはどうか?今、高校では総合的な探究時間の学習が浸透し、探究学習が非常に盛んになっており、休み中に大学の研究室を訪問し、研究指導の場を設け、高大接続を行っている大学がいくつかある。中には探究学習を終えた優秀な学生を視野に、大学入試に特別枠を設けている学校もある。横浜市立大学でも併せて入試方法についても検討してはどうか?
・ 大学設置基準の改正で、一定の研修を経た学生が指導補助者として学部の一部の授業を担当するティーチングフェロー制度が導入できるようになった。一部国立大学では既に規程を作り始動している。横浜市立大学の大学院生のキャリアアップ、先生方の授業負担軽減にも繋がる。是非、大学院生を対象に指導補助者、助手研究員の特別研修プロジェクトを検討してほしい。

◆学長より以下のコメントがあった。
・本日もたくさんの課題、ディスカッションに感謝申し上げる。
・ J-PEAKSに採択された本学としては、研究大学として研究体制を整えていきたい。研究インテグリティ、セキュリティについては、対象が拡大している。どの学部でもどの研究であってもセキュリティをしっかり構築していくことを心がけていきたい。
・ 論文が増えているというお話もご指摘の通りだ。今後、しっかりとした評価の仕方を考えていきたい。
・ 指導補助者制度について貴重なご意見として伺った。教員の負担を和らげるためにも、ティーチングフェローの導入を検討したい。
・ 看護学科の海外留学単位化の仕組みが確立できたので、アドバイスいただいたように拡大していきたい。

以上
次回開催予定:令和7年9月2日(火)16:10~ Zoom開催(中継拠点:金沢八景ャンパス 第一会議室)

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