第3回教育研究審議会
議事録
日時:令和7年7月1日(火)16:10~17:25
開催形式:Zoom開催
中継拠点:金沢八景キャンパス 第一会議室
委員:石川学長、橘副学長、稲葉副学長(議長)、宮城副学長、大澤国際総合科学群長、市川医学群長、大島国際教養学部長、和田国際商学部長、佐藤理学部長、土屋データサイエンス学部長、赤瀬医学部看護学科長、吉田共通教養長、中西都市社会文化研究科長、白石国際マネジメント研究科長、立川生命ナノシステム科学研究科長、池口生命医科学研究科長、大西データサイエンス研究科長、後藤医学研究科長、遠藤附属病院長、田村附属市民総合医療センター病院長、嶋田木原生物学研究所長、古久保学術情報センター長、山口先端医科学研究センター長、松井事務局長、森谷学長室長、清水松本大学・松本大学松商短期大学部学長
欠席:金子医学部長、黒部研究推進部長、梶原東京科学大学理事長学長特別補佐・生命理工学院教授
1前回議事録について
令和7年度第2回教育研究審議会の議事録について確認された。
2審議事項
(1)医学部医学科臨時定員増に伴う学則改正(停止条件付)について
医学教育推進課長より説明があり、審議の結果、承認された。
(2)令和7年度全国学生調査(本格実施)への参加について
学長室担当係長より説明があり、審議の結果、承認された。
(3)高等教育推進センター体制の見直しについて
学長室担当係長より説明があり、審議の結果、承認された。
(4)海外大学との交流協定の締結について
グローバル推進室担当課長より説明があり、審議の結果、承認された。
3報告事項
(1)海外大学等との交流協定の更新について
グローバル推進室担当課長より、4大学、1機関との協定更新について報告された。
4その他(外部委員による事例紹介と意見交換)
(1)学修力の可視化と学則改正について(松本大学)
清水外部委員より、松本大学における内部質保証体制の全体像、学修成果の可視化と学則改正への対応について説明がされた。主な取組内容は以下の通り。
・内部質保証システムの構築とPDCAサイクルの確立
・ 既存のガバナンスコードを基にした基本ポリシーの策定
・ 全国学生調査への参画と活用による学修成果の把握と可視化
・ 学部学科ごとのディプロマポリシーに加えて定めた松本大学学士力の制定
・ 令和4年度の大学設置基準改正への対応(基幹教員の導入)、単位の計算方法、単位授与、卒業要件等に係る学則変更
【学長】
・大学設置基準の改正により導入された基幹教員制度について、各教員がA、B、C、Dタイプのいずれかに分類されているのか。
・今後のBタイプやCタイプの教員増員の方針についてのお考え、Dタイプの教員について具体的な活用予定があるか。
→【清水委員】主要授業科目の定義は大学ごとに異なるが、松本大学ではカリキュラムマップで明示しているDPの学修成果に該当する科目を主要授業科目としており、現在在籍している教員は全員Aタイプの基幹教員となっている。BとCタイプの教員は現段階ではいない。Dタイプの教員は、非常勤で月1回の教授会と4科目8単位を担当してもらう基幹教員として、今後の新しい組織編成時に適用を模索する予定。
【稲葉副学長】
・学修成果について、学部・学科ごとに違いがあってもよいのか。今後、ある程度統一或いはアップデートしていく予定はあるか。
→【清水委員】違いがあっても問題はないが、教員の意識の中でまだ明確なイメージが持てていないように感じる。大学として統一するつもりはないが、松本大学では学修成果に松本学士力を組み入れてくれることを希望している。現時点では卒業論文が中心だが、将来的にはGPAや学士力などを補完的に活用していきたい。
【大島国際教養学部長】
・学内業務や入試業務など、授業以外の業務については、どのように担当者を割り振っているのか、または誰がその割り振りを行うのか。また、本学国際教養学部では年間約200名の学生が海外大学へ留学しており、学修成果にも大きく関わると思われるが、語学力や海外学修経験などの組み入れについてどのように評価されるか。
→【清水委員】学内運営について基幹教員の業務としては入ってない。エフォート管理も含め教員評価で考慮したほうが良いと思う。海外経験は卒業論文にも匹敵するほど効果的なものではないかと思う。そこは学部学科の特性を踏まえて考えるとよい。
・ロジスティック分析のような手法を用いて、インプット(授業や海外経験の機会提供など)からアウトプット(成果)までの流れを整理し、評価項目と結びつけることが有効。こうした分析により、教員側も教育の全体像をより深く理解できるようになると思った。
→【清水委員】そのような分析を貴学の高等教育推進センターできちんと分析検証するのが非常に良いかと思う。
◆外部委員より以下のコメントがあった。
【清水委員】高等教育センターの機能は、旧帝大系の大学を中心に多くの大学であったが、高等教育センターと学部学科との連携が薄いのは他の大学でも同様である。
早稲田大学の大学総合研究センターは学部学科或いは研究科や学術院との関係が密接で、学修成果の可視化や教育の質保証についての検証評価や分析を行っており、よく機能している。ぜひ参考にしてもらいたい。検証評価には教学マネージメントに関わる専門家だけでなく、チームで取組む必要がある。ぜひ人的な整備についても石川学長にお願いしたい。これによりグローバル化も進展していくことを期待している。
◆学長より以下のコメントがあった。
本日も皆さんに感謝申し上げる。特に清水先生に松本大学での大きな試みを説明していただいた。文部科学省が教育の質向上を強く求めている中で、日本の大学はこれまで国際標準大学に比べて教育の専門家を育てる体制が不十分だったという認識がある。今後は大学が選ばれる存在になるためにも、教育の在り方を改めて見直す必要がある。本学も清水先生の助言を参考に、教育の質をしっかりと考え直していきたい。
以上
次回開催予定:令和7年8月5日(火)16:10~ Zoom開催(中継拠点:金沢八景ャンパス 第一会議室)
開催形式:Zoom開催
中継拠点:金沢八景キャンパス 第一会議室
委員:石川学長、橘副学長、稲葉副学長(議長)、宮城副学長、大澤国際総合科学群長、市川医学群長、大島国際教養学部長、和田国際商学部長、佐藤理学部長、土屋データサイエンス学部長、赤瀬医学部看護学科長、吉田共通教養長、中西都市社会文化研究科長、白石国際マネジメント研究科長、立川生命ナノシステム科学研究科長、池口生命医科学研究科長、大西データサイエンス研究科長、後藤医学研究科長、遠藤附属病院長、田村附属市民総合医療センター病院長、嶋田木原生物学研究所長、古久保学術情報センター長、山口先端医科学研究センター長、松井事務局長、森谷学長室長、清水松本大学・松本大学松商短期大学部学長
欠席:金子医学部長、黒部研究推進部長、梶原東京科学大学理事長学長特別補佐・生命理工学院教授
1前回議事録について
令和7年度第2回教育研究審議会の議事録について確認された。
2審議事項
(1)医学部医学科臨時定員増に伴う学則改正(停止条件付)について
医学教育推進課長より説明があり、審議の結果、承認された。
(2)令和7年度全国学生調査(本格実施)への参加について
学長室担当係長より説明があり、審議の結果、承認された。
(3)高等教育推進センター体制の見直しについて
学長室担当係長より説明があり、審議の結果、承認された。
(4)海外大学との交流協定の締結について
グローバル推進室担当課長より説明があり、審議の結果、承認された。
3報告事項
(1)海外大学等との交流協定の更新について
グローバル推進室担当課長より、4大学、1機関との協定更新について報告された。
4その他(外部委員による事例紹介と意見交換)
(1)学修力の可視化と学則改正について(松本大学)
清水外部委員より、松本大学における内部質保証体制の全体像、学修成果の可視化と学則改正への対応について説明がされた。主な取組内容は以下の通り。
・内部質保証システムの構築とPDCAサイクルの確立
・ 既存のガバナンスコードを基にした基本ポリシーの策定
・ 全国学生調査への参画と活用による学修成果の把握と可視化
・ 学部学科ごとのディプロマポリシーに加えて定めた松本大学学士力の制定
・ 令和4年度の大学設置基準改正への対応(基幹教員の導入)、単位の計算方法、単位授与、卒業要件等に係る学則変更
【学長】
・大学設置基準の改正により導入された基幹教員制度について、各教員がA、B、C、Dタイプのいずれかに分類されているのか。
・今後のBタイプやCタイプの教員増員の方針についてのお考え、Dタイプの教員について具体的な活用予定があるか。
→【清水委員】主要授業科目の定義は大学ごとに異なるが、松本大学ではカリキュラムマップで明示しているDPの学修成果に該当する科目を主要授業科目としており、現在在籍している教員は全員Aタイプの基幹教員となっている。BとCタイプの教員は現段階ではいない。Dタイプの教員は、非常勤で月1回の教授会と4科目8単位を担当してもらう基幹教員として、今後の新しい組織編成時に適用を模索する予定。
【稲葉副学長】
・学修成果について、学部・学科ごとに違いがあってもよいのか。今後、ある程度統一或いはアップデートしていく予定はあるか。
→【清水委員】違いがあっても問題はないが、教員の意識の中でまだ明確なイメージが持てていないように感じる。大学として統一するつもりはないが、松本大学では学修成果に松本学士力を組み入れてくれることを希望している。現時点では卒業論文が中心だが、将来的にはGPAや学士力などを補完的に活用していきたい。
【大島国際教養学部長】
・学内業務や入試業務など、授業以外の業務については、どのように担当者を割り振っているのか、または誰がその割り振りを行うのか。また、本学国際教養学部では年間約200名の学生が海外大学へ留学しており、学修成果にも大きく関わると思われるが、語学力や海外学修経験などの組み入れについてどのように評価されるか。
→【清水委員】学内運営について基幹教員の業務としては入ってない。エフォート管理も含め教員評価で考慮したほうが良いと思う。海外経験は卒業論文にも匹敵するほど効果的なものではないかと思う。そこは学部学科の特性を踏まえて考えるとよい。
・ロジスティック分析のような手法を用いて、インプット(授業や海外経験の機会提供など)からアウトプット(成果)までの流れを整理し、評価項目と結びつけることが有効。こうした分析により、教員側も教育の全体像をより深く理解できるようになると思った。
→【清水委員】そのような分析を貴学の高等教育推進センターできちんと分析検証するのが非常に良いかと思う。
◆外部委員より以下のコメントがあった。
【清水委員】高等教育センターの機能は、旧帝大系の大学を中心に多くの大学であったが、高等教育センターと学部学科との連携が薄いのは他の大学でも同様である。
早稲田大学の大学総合研究センターは学部学科或いは研究科や学術院との関係が密接で、学修成果の可視化や教育の質保証についての検証評価や分析を行っており、よく機能している。ぜひ参考にしてもらいたい。検証評価には教学マネージメントに関わる専門家だけでなく、チームで取組む必要がある。ぜひ人的な整備についても石川学長にお願いしたい。これによりグローバル化も進展していくことを期待している。
◆学長より以下のコメントがあった。
本日も皆さんに感謝申し上げる。特に清水先生に松本大学での大きな試みを説明していただいた。文部科学省が教育の質向上を強く求めている中で、日本の大学はこれまで国際標準大学に比べて教育の専門家を育てる体制が不十分だったという認識がある。今後は大学が選ばれる存在になるためにも、教育の在り方を改めて見直す必要がある。本学も清水先生の助言を参考に、教育の質をしっかりと考え直していきたい。
以上
次回開催予定:令和7年8月5日(火)16:10~ Zoom開催(中継拠点:金沢八景ャンパス 第一会議室)


