第1回教育研究審議会
議事録
日時:令和7年5月13日(火)17:00~18:15
開催形式:Zoom開催
中継拠点:金沢八景キャンパス 第一会議室
委員:石川学長、橘副学長、稲葉副学長(議長)、宮城副学長、大澤国際総合科学群長、市川医学群長、大島国際教養学部長、和田国際商学部長、佐藤理学部長、土屋データサイエンス学部長、金子医学部長、赤瀬医学部看護学科長、吉田共通教養長、中西都市社会文化研究科長、白石国際マネジメント研究科長、立川生命ナノシステム科学研究科長、池口生命医科学研究科長、大西データサイエンス研究科長、後藤医学研究科長、遠藤附属病院長、田村附属市民総合医療センター病院長、嶋田木原生物学研究所長、古久保学術情報センター長、
山口先端医科学研究センター長、松井事務局長、森谷学長室長、黒部研究推進部長、梶原東京科学大学理事長学長特別補佐・生命理工学院教授、清水松本大学・松本大学松商短期大学部学長
会議に先立ち、新任の委員の方の紹介を行った。外部有識者委員のお二方より挨拶があった。
1前回議事録について
令和6年度第9回教育研究審議会の議事録について確認し、了承された。
2審議事項
(1) 学生の懲戒処分について
学生担当係長より学生の懲戒処分案について説明があり、審議の結果、承認された。
(2) 第4期大学機関別認証評価の受審時期及び受審機関について
学長室担当係長より第4期大学機関別認証評価の受審時期及び受審機関について説明があり、審議の結果、承認された。
(3) 株式会社アットヨコハマとの産学連携基本協定について
知財・契約担当係長より、株式会社アットヨコハマとの産学連携包括協定について説明があり、審議の結果、承認された。
(4) 学長選考会議の委員選出について
人事担当係長より学長選考会議の委員選出について説明があり、審議の結果、承認された。
3報告事項
(1)2025年度入試結果について
アドミッション課長より、2025年度の学部および大学院の入試結果について報告された。
外部委員より大学院の入学定員充足率について説明をお願いしたいとの質問があり、以下の補足説明があった。
データサイエンス専攻の博士前期課程が78%、医科学専攻の修士課程が45%、都市社会文化専攻の博士前期課程が65%と厳しい状況となっている。他の専攻については概ね80%以上となるが、本学で100%充足しているのは看護学専攻のみである。今後、各研究科とも連携を取りながら、広報戦略等の対応をしていく。
また、外部委員より18歳人口の減少が止まらない状況であり、当然博士修士課程まで行く学生も減少することに対する対策を取っていく必要があるとの意見があった。
(2)令和6年度医師・看護師・保健師・助産師国家試験の結果について
医学教育推進課課長より、令和6年度医師・看護師・保健師・助産師国家試験の結果(合格率:医師国家試験97.7%、看護師国家試験・保健師国家試験・助産師国家試験100%)、実施した国家試験対策、考察について報告された。
また、金子医学部長より本学での医師国家試験の合格率の算出については出願者と受験者が一致しており、合格率を上げるための出願者調整などは行っていないこと、不合格者の継続受験等について補足説明があった。
(3)J-PEAKS 推進室設置規程及びJ-PEAKS 運営委員会要綱の制定について
J-PEAKS運営改革担当係長より、J-PEAKS推進室の設置に伴う規程及び運営委員会要綱の制定について報告された。
学長より教職協働にて各アクションプランの実現に向けて進めていただきたいとコメントがあった。
(4)学長裁量事業 第5期学術的研究推進事業新規プロジェクトの実施について
研究企画担当係長より、令和7年度より開始する科研費ステップアップ支援プロジェクトと国際共同研究プロジェクトについて報告された。
(5)海外大学等との交流協定書の更新について
グローバル推進室係長より、ウボンラーチャターニー大学(タイ王国)、リヨン第三大学(フランス)、サウスカロライナ大学エイキン校(アメリカ)との協定書の更新について報告された。
◆外部委員より以下のコメントがあった
・大学院では、基礎研究を行うドクターがどれだけいるかということが実質的に研究力を決めるようなところもあるので、今後しっかりとした基礎勉強を行うドクターを増やしていくことが大事だと考える。
・国際共同研究プロジェクト「アカデミックコンソーシアム」の代表には教員だけでなく、大学院の学生を積極的に加えていただき、次世代の国際化を進めていただきたい。
・今回の中教審答申の目玉は規模の適正化にある。特に私立大学の縮小撤退を促すための答申と言ってよい。
・文部科学省は令和7年4月1日に高等教育局大学振興課とともに、地域大学振興室を設置した。地域の大学については文部科学省が司令塔になり、自治体と大学がタッグを組んで地方の再生を図ることに財政支援が行われるという構図ができ、自治体の動き次第で大きく大学の運営が変わることが考えられる。
・今後、地方自治体に、公立大学だけでなく私立大学も含めて検討する高等教育政策課が設置され、本格的な地方創生に乗り出すこと考えられる。
・公立大学協会により設立された「大学教育質保証・評価センター」の認証評価は現場中心主義で基準もはっきりしており、横浜市立大学とっては非常に適した認証機関と思う。
・今回の中教審答申を機会に、文部科学省は認証評価制度の見直しを考えている。
・数年以内に機関別認証を終了させ、学校教育法の改正を行い、認証機関には縮小、撤退を促すような評価をしてもらうようにすること、2段階評価ではなく多段階評価を学部学科毎または学位プログラム毎に行う方向性を大学振興課の管理職から聞いている。
・大学は学部学科毎または学位毎に教育の質を高めていく必要がある。その基本的なエビデンスは文部科学省が進めている「学生調査」のデータと、各大学が独自に行っている「学修成果の可視化」なども材料にされるはずである。
・J-PEAKSを機会に色々な教育研究力アップのためのシステム、学生の学修力向上のためのシステムを学内で構築してもらいたい。
◆学長より以下のコメントがあった。
基礎研究をする博士後期課程の学生が大学の研究力を決めるというのはまさにその通りだと改めて認識した。そのことから国立大学は博士後期課程の充足率によって補助金の多寡を決めるシステムを作ったと思う。指摘のあったアカデミックコンソーシアムでは博士後期課程の学生を優先的に補助していきたい。今後の評価制度で新しく導入予定の学部/研究科別の分野別評価については、学生の入学時から学位取得までに至る経過がその大学の評価に繋がるという心積もりで体制を作る必要がある。J-PEAKSは大学の体質を変えていくという大きな課題があるので、それを活かしていきたい。
以上
次回開催予定:令和7年6月3日(火)16:30~Zoom開催(中継拠点:金沢八景ャンパス 第一会議室)
開催形式:Zoom開催
中継拠点:金沢八景キャンパス 第一会議室
委員:石川学長、橘副学長、稲葉副学長(議長)、宮城副学長、大澤国際総合科学群長、市川医学群長、大島国際教養学部長、和田国際商学部長、佐藤理学部長、土屋データサイエンス学部長、金子医学部長、赤瀬医学部看護学科長、吉田共通教養長、中西都市社会文化研究科長、白石国際マネジメント研究科長、立川生命ナノシステム科学研究科長、池口生命医科学研究科長、大西データサイエンス研究科長、後藤医学研究科長、遠藤附属病院長、田村附属市民総合医療センター病院長、嶋田木原生物学研究所長、古久保学術情報センター長、
山口先端医科学研究センター長、松井事務局長、森谷学長室長、黒部研究推進部長、梶原東京科学大学理事長学長特別補佐・生命理工学院教授、清水松本大学・松本大学松商短期大学部学長
会議に先立ち、新任の委員の方の紹介を行った。外部有識者委員のお二方より挨拶があった。
1前回議事録について
令和6年度第9回教育研究審議会の議事録について確認し、了承された。
2審議事項
(1) 学生の懲戒処分について
学生担当係長より学生の懲戒処分案について説明があり、審議の結果、承認された。
(2) 第4期大学機関別認証評価の受審時期及び受審機関について
学長室担当係長より第4期大学機関別認証評価の受審時期及び受審機関について説明があり、審議の結果、承認された。
(3) 株式会社アットヨコハマとの産学連携基本協定について
知財・契約担当係長より、株式会社アットヨコハマとの産学連携包括協定について説明があり、審議の結果、承認された。
(4) 学長選考会議の委員選出について
人事担当係長より学長選考会議の委員選出について説明があり、審議の結果、承認された。
3報告事項
(1)2025年度入試結果について
アドミッション課長より、2025年度の学部および大学院の入試結果について報告された。
外部委員より大学院の入学定員充足率について説明をお願いしたいとの質問があり、以下の補足説明があった。
データサイエンス専攻の博士前期課程が78%、医科学専攻の修士課程が45%、都市社会文化専攻の博士前期課程が65%と厳しい状況となっている。他の専攻については概ね80%以上となるが、本学で100%充足しているのは看護学専攻のみである。今後、各研究科とも連携を取りながら、広報戦略等の対応をしていく。
また、外部委員より18歳人口の減少が止まらない状況であり、当然博士修士課程まで行く学生も減少することに対する対策を取っていく必要があるとの意見があった。
(2)令和6年度医師・看護師・保健師・助産師国家試験の結果について
医学教育推進課課長より、令和6年度医師・看護師・保健師・助産師国家試験の結果(合格率:医師国家試験97.7%、看護師国家試験・保健師国家試験・助産師国家試験100%)、実施した国家試験対策、考察について報告された。
また、金子医学部長より本学での医師国家試験の合格率の算出については出願者と受験者が一致しており、合格率を上げるための出願者調整などは行っていないこと、不合格者の継続受験等について補足説明があった。
(3)J-PEAKS 推進室設置規程及びJ-PEAKS 運営委員会要綱の制定について
J-PEAKS運営改革担当係長より、J-PEAKS推進室の設置に伴う規程及び運営委員会要綱の制定について報告された。
学長より教職協働にて各アクションプランの実現に向けて進めていただきたいとコメントがあった。
(4)学長裁量事業 第5期学術的研究推進事業新規プロジェクトの実施について
研究企画担当係長より、令和7年度より開始する科研費ステップアップ支援プロジェクトと国際共同研究プロジェクトについて報告された。
(5)海外大学等との交流協定書の更新について
グローバル推進室係長より、ウボンラーチャターニー大学(タイ王国)、リヨン第三大学(フランス)、サウスカロライナ大学エイキン校(アメリカ)との協定書の更新について報告された。
◆外部委員より以下のコメントがあった
・大学院では、基礎研究を行うドクターがどれだけいるかということが実質的に研究力を決めるようなところもあるので、今後しっかりとした基礎勉強を行うドクターを増やしていくことが大事だと考える。
・国際共同研究プロジェクト「アカデミックコンソーシアム」の代表には教員だけでなく、大学院の学生を積極的に加えていただき、次世代の国際化を進めていただきたい。
・今回の中教審答申の目玉は規模の適正化にある。特に私立大学の縮小撤退を促すための答申と言ってよい。
・文部科学省は令和7年4月1日に高等教育局大学振興課とともに、地域大学振興室を設置した。地域の大学については文部科学省が司令塔になり、自治体と大学がタッグを組んで地方の再生を図ることに財政支援が行われるという構図ができ、自治体の動き次第で大きく大学の運営が変わることが考えられる。
・今後、地方自治体に、公立大学だけでなく私立大学も含めて検討する高等教育政策課が設置され、本格的な地方創生に乗り出すこと考えられる。
・公立大学協会により設立された「大学教育質保証・評価センター」の認証評価は現場中心主義で基準もはっきりしており、横浜市立大学とっては非常に適した認証機関と思う。
・今回の中教審答申を機会に、文部科学省は認証評価制度の見直しを考えている。
・数年以内に機関別認証を終了させ、学校教育法の改正を行い、認証機関には縮小、撤退を促すような評価をしてもらうようにすること、2段階評価ではなく多段階評価を学部学科毎または学位プログラム毎に行う方向性を大学振興課の管理職から聞いている。
・大学は学部学科毎または学位毎に教育の質を高めていく必要がある。その基本的なエビデンスは文部科学省が進めている「学生調査」のデータと、各大学が独自に行っている「学修成果の可視化」なども材料にされるはずである。
・J-PEAKSを機会に色々な教育研究力アップのためのシステム、学生の学修力向上のためのシステムを学内で構築してもらいたい。
◆学長より以下のコメントがあった。
基礎研究をする博士後期課程の学生が大学の研究力を決めるというのはまさにその通りだと改めて認識した。そのことから国立大学は博士後期課程の充足率によって補助金の多寡を決めるシステムを作ったと思う。指摘のあったアカデミックコンソーシアムでは博士後期課程の学生を優先的に補助していきたい。今後の評価制度で新しく導入予定の学部/研究科別の分野別評価については、学生の入学時から学位取得までに至る経過がその大学の評価に繋がるという心積もりで体制を作る必要がある。J-PEAKSは大学の体質を変えていくという大きな課題があるので、それを活かしていきたい。
以上
次回開催予定:令和7年6月3日(火)16:30~Zoom開催(中継拠点:金沢八景ャンパス 第一会議室)