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第4回教育研究審議会

第4回教育研究審議会

議事録

日時:令和5年8月1日(火)16:10~17:10
開催形式:Zoom開催
中継拠点:金沢八景キャンパス 第一会議室
委員:相原学長、中條副学長、遠藤副学長(議長)、橘国際総合科学群長、中島医学群長 兼 先端医科学研究センター長、大澤国際商学部長、横山理学部長、山崎データサイエンス学部長、寺内医学部長、赤瀬医学部看護学科長、本多共通教養長、松本都市社会文化研究科長、白石国際マネジメント研究科長、佐藤生命ナノシステム科学研究科長、朴生命医科学研究科長、土屋データサイエンス研究科長、小川医学研究科長、後藤附属病院長、榊原附属市民総合医療センター病院長、石川学術情報センター長 兼 研究・産学連携推進センター長、木下木原生物学研究所長、吉泉事務局長、小林学務・教務部長、渡邉研究推進部長、梶原東京工業大学生命理工学院長・教授、清水聖徳大学学長特別補佐・教授
欠席:鈴木国際教養学部長

開会に先立ち、8/1付で着任したアドミッション課長から就任の挨拶があった。

学長より、「令和5年度大学・高専機能強化支援事業」の申請結果(その他1)について、採択されたことが報告された。

1前回議事録について
令和5年度第3回教育研究審議会の議事録について確認し、了承された。

2審議事項
(1)教育研究審議会における学長候補者の推薦について
人事担当係長より、教育研究審議会における学長候補者の選出方法の説明があり、審議の結果、承認された。電子投票で学長候補者を選出する際、問題が発生した場合の代替方法を、10月の教育研究審議会までに検討するとの補足説明があった。 

3報告事項
(1)地域中核・特色ある研究大学強化促進事業への申請について
研究・産学連携推進課長より申請したことについて、報告された。メンタルヘルスウェルビーイングを核として大学全体の研究力を上げていく資金を獲得しようとしている。大学全体のため獲得したいとの決意表明があった。

(2)令和4年度 外部研究費受入実績について
研究費管理担当係長より報告された。間接経費の光熱水費等を削減する取組として、福浦キャンパスでは電力使用量の確認・周知や夜間の消灯が適切に行われているかの確認をしてはいるものの不十分であるとの報告があった。附属病院では、消灯をこまめに実施しているが、最も電力を消費するのは、放射線治療および診断機器であり、現在フル稼働しているとの共有があった。センター病院では、消灯をこまめに実施しているほか、東京電力の省エネプログラムに参加し、節電の工夫をしたが、削減効果は少なく病院では電気使用量が多くなってしまうことが共有された。運営交付金が増加しないなか、電気代高騰が研究費を圧迫しているという新聞記事や、名古屋大学では冷暖房費が上がる8月および2月の授業を削減し、温暖な時期の土曜日の授業を増加させたことが紹介された。本学においても、新型コロナウイルス関連大型補助金より、電気代高騰分を補填していたが、来年度からは補助金が無いため、対策を考える必要があるとの意見があった。金沢八景キャンパスでは、照明のスイッチ付近に、節電の協力を仰ぐシールを掲示しており、今後は全学的に拡大することや、改革推進会議では、建物別や学部別等で使用電力を掲示し節電を啓発する案も出ており、引き続き節電対策を推進していくことが共有された。東日本大震災後に、エレベーターや電気を停止する等の対策を実施した経験を参考にするとよいとの意見があった。外部研究費を増加させるため、URAの体制を強化し、研究費の申請支援の体制が整ったため、教員方には申請を進めてほしいとの要望があった。また、学位取得後の研究者は、外部研究費獲得の確率が倍以上に上がるため、若手研究者向けの研究費申請の案内をメール等で周知したこと、外部研究費受入実績は、過去と比して2倍以上増加しており、今後も伸び代があることが共有された。併せて、教員採用の際、将来的に大きな研究費を獲得できる教員を選ぶとよいとの意見があった。奨学寄付金が減少し共同研究費が増加している傾向であるため、企業との大型の共同研究を増やすこと、現在アプローチしていない省庁の研究費を獲得していくことも資金獲得の方策の一つであるとの共有があった。本学でも、文科省へ出向している職員もいるため、情報収集しながら該当教員と連携して大型研究費を獲得していきたいの説明があった。科研費は、大学人の研究力を図る一つの大きな指標であるため、データは基盤研究A・B・Cに分けて作成するとよく、3年に一度の研究費獲得が一般的であるため、1年毎のみならず3年毎の推移を見ると動向がよく分かるとの意見があった。併せて、研究費を獲得した教員には、個人の給与へのインセンティブを検討するとよいとの意見があった。本学の個人の給与へのインセンティブは、税金を考慮した組み立てを検討し、一考する必要があること、大学の研究力は、大型科研費の獲得額に比例しているため、URA等の体制を整え大学として支援する必要があるとの説明があった。民間比率の向上について、民間研究費の獲得上位を見える化し、この会議でも諮っていきたいとの意見が合った。

◆外部委員より以下のコメントがあった。
・国の研究費の予算が増加しない中、大学は電気代等を捻出するための対策が必要である。
・国系の研究費は確保しつつ、民間系の研究費の比率を増やすことで、電気代等の予算を増やすとよい。
・今回申請した「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業」を活用して産学連携を推進すること、「令和5年度大学・高専機能強化支援事業」の採択により、データサイエンス学部の編成を中心とした新たな教育体系で研究・学問を創成することで、市大の規模を拡大し発展させてほしい。
・「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業」への申請に向けての資料が分かりやすく、採択が期待できる。
・基幹教員について、カリキュラム運営に責任を持ち、教授会や教務委員会等に参加することが前提である。その他の要件は、基本的に主要授業科目を担当することである。主要授業科目の定義は文科省による基準が無く、必修科目とすること、ディプロマポリシーを反映した科目であること、研究成果が教育に反映されることを鑑みて研究力を含めること等、考え方は色々とある。市大でも学務・教務部を中心に説明可能な基幹教員についての定義を協議してほしい。

◆学長より以下のコメントがあった
・外部委員の先生方の貴重なご意見に感謝申し上げる。基幹教員については、本学も本格的に取り組む必要があり、現在、事務方で整理をしているところである。夏休み期間終了後、様々な会議体で議論することになるので、教員の皆様にも協力をお願いしたい。本学は、大きく変革しつつある重要な時期にいる。基本方針である「ヨコハマから世界に羽ばたく人材育成」や、中期目標として掲げた「研究の横浜市大」として恥ずかしくないリーダーシップをとれる方を選んでほしい。

以上

次回開催予定:令和5年9月5日(火)16:10~ Zoom開催(中継拠点:金沢八景キャンパス 第一会議室)

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