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第1回教育研究審議会

第1回教育研究審議会

議事録

日時:令和5年5月9日(火)17:00~18:10
開催形式:Zoom開催
中継拠点:金沢八景キャンパス 大会議室
委員:相原学長、中條副学長、遠藤副学長(議長)、橘国際総合科学群長、鈴木国際教養学部長、大澤国際商学部長、横山理学部長、山崎データサイエンス学部長、寺内医学部長、赤瀬医学部看護学科長、本多共通教養長、松本都市社会文化研究科長、白石国際マネジメント研究科長、佐藤生命ナノシステム科学研究科長、朴生命医科学研究科長、土屋データサイエンス研究科長、小川医学研究科長、木下木原生物学研究所長、石川学術情報センター長 兼 学長補佐(研究・産学連携推進担当)、吉泉事務局長、小林学務・教務部長、渡邉研究推進部長、梶原東京工業大学生命理工学院長・教授、清水聖徳大学学長特別補佐・教授
欠席:中島医学群長 兼 先端医科学研究センター長 、後藤附属病院長、榊原附属市民総合医療センター病院長

開会に先立ち、今年度から着任した委員および外部有識者委員の紹介があった。
学長より、文部科学省「地域中核・特色ある研究大学の連携による産学官連携・共同研究の施設整備事業」に採択されたことについて報告があった。

1前回議事録について
令和4年度第10回教育研究審議会の議事録について確認し、了承された。

2審議事項
(1)大阪大学大学院薬学研究科と横浜市立大学大学院医学研究科との間における特別研究学生交流協定書の締結について
学務・教務担当係長より、大阪大学大学院薬学研究科と横浜市立大学大学院医学研究科との間における 特別研究学生交流協定書の締結について説明があり、審議の結果、承認された。医学研究科長から、特別研究学生の受入れ先としては、臓器再生医学教室になることの補足説明があった。

(2)サントリーMONOZUKURIエキスパート株式会社との産学連携基本協定終了について
知財・契約担当係長より、サントリーMONOZUKURIエキスパート株式会社との産学連携基本協定終了について説明があり、審議の結果、承認された。

3報告事項
(1)2023年度入試結果について
学務・教務部長より、2023年度の学部および大学院の入試結果について報告された。医学部看護学科長より、全国の看護系大学の志願者が減少していること、一般選抜の定員を10名減らしたことにより、志願者数が昨年度の71%にとどまったことが考えられる旨、補足説明があった。今後、特別公募制学校推薦型選抜の定員を増やすことにより、本学を第一希望とする学力の高い受験生の入学が期待できるとの説明があり、2023年度入試では、5名募集のところ47名の志願者があったことが報告された。また、今後の対策について、私立大学との併願学生向けとして、一般選抜での教科・科目数を減らしたB方式の導入か一般選抜の後期日程の実施を慎重に検討していることが説明された。併せて、約10万人の高校生が閲覧する広報誌に本学の看護学科も掲載したこと、アドミッションズセンターと連携し、外部相談会に教員と学生が参加し本学の魅力を伝えていくこと等、広報活動も強化することの補足説明があった。アドミッションズセンターより、医学部看護学科の歩留率の悪さについて、志願者を増やすための情報発信を行うことの補足説明があった。また、入学者数については、歩留を考慮し、全学的に定員の1割程度の増の合格者数を出していることが共有された。医学研究科看護学専攻博士前期課程の定員充足率の悪さについては、今年度より教授の人員体制が整ったこと、広報活動に力を入れていくことで、次年度は改善される見込みであるとの補足がされた。外部委員より、山梨大学看護学科でも、学生募集の際、苦戦したため、高校訪問を実施し広報活動を活発に行ったこと、聖徳大学看護学部では、オープンキャンパスを大事にし、参加した高校生の高校に教員が訪問していることの説明があった。また、高校訪問を教員の評価項目としていることが説明された。本学でも、高校で行っている模擬授業を強化するなど、違った視点で教員の訪問等を行いたい旨、説明があった。また、東京工業大学では、学部教育はニーズが変わってきており、新しい世代に合わせた組織の改編、入試の変革が必要であると考えているとの意見があった。そのほか、東京工業大学情報理工学院では、高い倍率を維持できていると考えており、市大もデータサイエンス学部の強みを活かしていくとよいとの意見があった。

(2)令和4年度医師・看護師・保健師・助産師国家試験の結果について
学務・教務担当係長より、令和4年度の医師・看護師・保健師・助産師国家試験の結果(合格率:医師国家試験97.9%、看護師国家試験、保健師国家試験、助産師国家試験100%)、実施した国家試験対策、考察について、報告された。

(3)医学群における文部科学省補助金事業申請「令和5年度 大学教育再生戦略推進費次世代のがんプロフェッショナル養成プラン」について
学務・教務担当係長より、医学群における文部科学省補助金事業申請「令和5年度 大学教育再生戦略推進費次世代のがんプロフェッショナル養成プラン」に申請したことが報告された。

(4)医学群における文部科学省補助金事業「令和5年度 大学教育再生戦略推進費 質の高い臨床教育・研究の確保事業」について
医学国際化担当係長より、医学群における文部科学省補助金事業「令和5年度 大学教育再生戦略推進費 質の高い臨床教育・研究の確保事業」に申請したことが報告された。

(5)海外大学との交流協定更新について
医学国際化担当係長より、ベルギーのルーベンカトリック大学との医学部間の包括的覚書の更新について報告された。グローバル推進室担当課長より、海外協定校の実績については、改めて議事を設定し説明したいとの説明があった。

4その他
(1)大学改革支援・学位授与機構事業「令和5年度大学・高専機能強化支援事業」申請について
学術企画担当係長より、令和5年4月18日に公募が始まった「大学・高専機能強化支援事業」について申請を予定していることが報告された。

◆外部委員より以下のコメントがあった。
・「地域中核・特色ある研究大学の連携による産学官連携・共同研究の施設整備事業」の採択は昨年採択されたCOI-NEXTを強化し、全学に波及させることを念頭に採択されたと考える。良い取り組みは学内に拡充することが重要である。
・研究力は、博士課程の学生の量と質が関係することから、市大でも学生にとって魅力のあるプログラムを作成し、特に博士後期課程の人材獲得に取り組んでほしい。委員より、学部再編後初めての卒業生を輩出し、大学院を希望する者も多く、特に、博士後期課程の受験者が増加していることから、定員数も増やしていきたい旨、補足説明があった。医学部卒業生を大学院へ進学させる秘訣について、多くの医学部生は臨床医希望であるため、無理強いは困難であるが、今後、東京医科歯科大学と統合する際は、基礎研究を希望する学生を誘導するため、「MD PhDコース」のプログラムを学生が取得しやすくすることを考えているとの説明があった。委員より、市大も「MD PhDコース」に力を入れていきたいとの意見があった。
・山梨大学ではChatGPTに対する基本方針を作成した。大学としての姿勢を出すことは新たなAI時代に必要であり、カリキュラムや成績評価の在り方等を議論すべき時期に来ている。
・データサイエンス学部を設置した私立大学の中には志願者が集まらなかったケースがあり、高校にデータサイエンスの魅力が伝わらなかったことが原因である。データサイエンス学部のみならず、今後は高校の進路指導担当教員を対象とした説明会等を考えることが重要である。委員より、市大の高大連携について、過去2年間、情報科目や数学の教員に対する相談会や市大の授業内容の紹介等を実施し情報共有している旨、補足説明があった。今年の夏も実施予定である。

◆学長より以下のコメントがあった
・今年度も教育研究審議会が1年間開催されるが、研究力、教育力をさらに発展させていく必要があるため、今後とも協力をお願いしたい。

以上
次回開催予定:令和5年6月6日(火)16:30 Zoom開催(中継拠点:金沢八景キャンパス 第一会議室)

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