YCU Research Portal

YCU Research Portal

オープンソースで野外植物フェノタイピング用ローバーを開発 ~狭い場所でもスイスイ計測~

横浜市立大学木原生物学研究所 爲重才覚 特任助教(新潟大学 特任助教兼任)と清水健太郎 客員教授(チューリッヒ大学 教授兼任)らは、東京大学、京都大学との共同研究プロジェクトにより、効率的な植物の表現型計測を実現する高速フェノタイピングローバーを開発しました(図1)。
植物の生育状態を測定するフェノタイピングは、手作業では非効率なため、IT技術を活用した効率化が求められています。しかしながら広く用いられているドローンなどの技術だけでは適さない場面も少なくないため、例えば狭い土地など他の技術の導入が困難な場所でも効率的なフェノタイピングを行える装置が必要です。今回、場所や条件を選ばずに導入できる効率的な測定法として地上走行型のローバーに着目しました。市販のパーツを用いて組み立てたローバーを開発し、試験運用を行いました。その結果、車体に搭載したカメラの写真から、植物の生育状態を効率的に定量化することができました。さらに、このローバーの設計をオープンソース・ハードウェアとして公開し、だれもが自由にアクセスし、用途に合わせて応用できるようにしています。