横浜市立大学基金横浜市立大学基金
search

遠隔授業の取り組みについて

遠隔授業の取り組みについて

本学では、緊急事態宣言を受けて学生の八景・鶴見・舞岡・福浦キャンパス(病院を除く)への立ち入りを5月31日まで原則禁止としています。それを受け、令和2年度の前期授業はオンラインシステムによる遠隔授業を実施しています。
これまで経験のなかった遠隔授業。どのような準備をして実施に至ったか、また、実際に行った際に感じたメリットや課題について、医学部医学科での状況をレポートします。
 
病棟実習学生に対してオンラインJABSOM式problem based learning(PBL)を行う本学呼吸器病学の原悠講師 病棟実習学生に対してオンラインJABSOM式problem based learning(PBL)を行う本学呼吸器病学の原悠講師
遠隔授業開始に当たっては、遠隔授業実施のワーキングチーム等を設置し、課題と考えられていた、出席管理の方法、学生・教職員への周知、ICT環境が整わない学生の支援、実習、実験の代替コンテンツに関する情報収集などについて、事前に検討を重ねてきました。
また、学内に向け分かり易い解説資料の作成や、学生・教職員がZoomに慣れる目的も兼ねて,FD(※)やテスト・ミーティングを繰り返し行ってきた結果、苦労もありましたが、比較的想定された範囲で大きなトラブルはなく、遠隔授業の実施が可能となりました。
実際に運用を開始すると、COVID-19の状況下において、教員・学生共に通学をしなくてよい(=感染のリスクが少ない)ということだけでなく、授業の録画が可能、ストリーミング公開が容易などのメリットも感じられました。
今後に向けても、台風直撃等が予測可能な場合などは、事前に遠隔授業の準備を行うことで、当日の混乱が防止できるといったメリットや、オンデマンドの録画方式にすることで、一部教員の負担軽減にも繋がる等、平時にもカリキュラムの中で一定の割合で活用できるのではといった声もあります。
一方で、個人のICT環境に左右されることや、学生同士のコミュニケーションがとりにくい、特に実習科目の授業の進めかたが確立していないなどの課題もあります。
このような状況ではありますが、本学としても学生の安全を確保しながら質の高い授業等を提供すべく教職員一丸となって、改善・対応しています。
※FD(Faculty Development)
 
 (2020/5/22)

寄附をする