がん診療連携拠点病院は、全国どこでも質の高いがん医療を提供できるよう、都道府県知事からの推薦に基づき、厚生労働大臣が指定した病院です。
日本に多いがん(大腸がん・肺がん・胃がん・乳がん・前立腺がん及び肝・胆・膵がん)を中心に、様々ながんに対して、多様な専門的な治療(手術、化学療法、放射線治療等)を提供すること。
がん患者とその家族が、可能な限り質の高い治療・療養生活を送れるよう、身体的症状の緩和や精神心理的な問題等への援助が、終末期だけでなく、がんと診断された時から治療と同時に提供すること。
地域の医療機関から紹介されたがん患者の受入を行うこと。がん患者の状態に応じ、地域の医療機関へがん患者の紹介を行うこと。
ア 院内がん登録数(入院、外来は問わない自施設初回治療分)年間500件以上
イ 悪性腫瘍の手術件数 年間400件以上
ウ がんに係る薬物療法のべ患者数 年間1,000人以上
エ 放射線治療のべ患者数 年間200人以上
オ 緩和ケアチームの新規介入患者数 年間50人以上
医療水準向上のため、病院内や地域のかかりつけ医、医療従事者等に対する研修を実施すること。
がん患者やその家族、また地域の医療機関からのがん診療等に関する相談に対応するとともに、院内がん登録を実施すること。
がん患者さんやご家族が治療を受ける上での不安や悩み、治療に伴う生活上の心配事などについてご相談をお受けするとともに、様々なサポート体制を整えています。当院におかかりでない患者さん・ご家族も対応しております。
小児がん経験者の患者さんやAYA期に発症されたがん患者さん、1人ひとりのライフステージに応じて、またその時々の成長と変化に合わせて相談と診療の両面からサポートを提供します。
※AYA:( adolescents and young adultsの略語)世代とは、15歳から39歳の思春期・若年成人を指す。
院内がん登録とは、院内で診断や治療を行った患者さんの、がんに関する情報を集めて、がん診療の実態を明らかにするしくみです。
症例数 | 院内がん登録数推移(2014~2021年) | ||||
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神奈川県-市大病院部位別登録数割合(2020年)、部位別登録数割合の推移(2019~2021年) | |||||
性別年齢別登録数(2019年、2020年、2021年) | |||||
ステージ別初回治療件数 ステージは術前診断 初回治療をした件数 (経過観察除く) |
胃がん | 推移 | 2019 | 2020 | 2021 |
結腸がん | 推移 | 2019 | 2020 | 2021 | |
直腸がん | 推移 | 2019 | 2020 | 2021 | |
肺がん | 推移 | 2019 | 2020 | 2021 | |
乳がん | 推移 | 2019 | 2020 | 2021 | |
肝がん | 推移 | 2019 | 2020 | 2021 | |
前立腺がん | 推移 | 2019 | 2020 | 2021 | |
子宮頸がん | 推移 | 2019 | 2020 | 2021 | |
子宮体がん | 推移 | 2019 | 2020 | 2021 | |
膀胱がん | 推移 | 2019 | 2020 | 2021 | |
腎がん | 推移 | 2019 | 2020 | 2021 | |
食道がん | 推移 | 2019 | 2020 | 2021 | |
膵がん | 推移 | 2019 | 2020 | 2021 | |
甲状腺がん | 推移 | 2019 | 2020 | 2021 | |
頭頚部がん | 推移 | 2019 | 2020 | 2021 | |
胆嚢・胆管がん | 推移 | 2019 | 2020 | 2021 |
提供可能な診療内容や、希少がん、小児がん 、AYA世代のがん患者への治療及び支援、がんゲノム 医療について広報すること。
政策的公衆衛生的に必要性の高い調査研究に協力すること。
自施設の診療機能や診療実績、地域連携に関する実績や活動状況の他、がん患者の療養生活の質について把握・評価し、課題認識を院内の関係者で共有した上で、組織的な改善策を講じること。