当院は、平成20年8月に、WHO(世界保健機関)とユニセフ(国連児童基金)から「赤ちゃんにやさしい病院」(Baby Friendly Hospital)の認定を受けました。
WHOとUNICEFが提唱している「母乳育児を成功させるための10ヵ条(10ステップ)」に沿って母乳育児支援を行っています。
長期にわたって母乳育児に積極的に取り組み、認定審査に通過した施設が「赤ちゃんにやさしい病院」に認定されます。
さらに、NICUにおいても母子に寄り添い、「母乳育児を成功させるための10カ条」を実践し、母乳育児支援を推進していると認められ、令和6年8月に、一般社団法人日本母乳の会から「赤ちゃんにやさしいNICU」(Baby Friendly NICU)の認定も受けました。
「赤ちゃんにやさしい病院」の詳細は、ユニセフから審査業務等を委嘱されている「日本母乳の会」のホームページをご覧ください。
WHOとUNICEFでは子どもの生涯の健康のため、生後6ヵ月間は母乳だけで育て、6ヵ月からは補完食(離乳食)をあげながら2歳かそれ以上母乳育児を続けることを推奨しています。
母乳は赤ちゃんにとって必要なすべての栄養素を備えた「完全食品」と言われています。なお、混合栄養(ミルクと母乳を併用)であっても母乳育児をながく続けることでその効果が大きくなります。
・免疫力が上がり、感染予防につながる
・赤ちゃんの発達に欠かせない栄養素が含まれる
→脳発達によく、IQが高くなるという
研究結果がある
・消化・吸収によい
・善玉菌が増え、腸内の環境を整える
・味や成分が変化するため味覚を発達させる
・アレルギーになりにくい
・将来のメタボ予防になる
・顎の適切な発達を促すので歯並びよくしてくれる
・母親との絆を深める
・災害時にすぐに母乳を与えられる
出産後直後からの早期母子接触(お産直後からの抱っこ)、早期授乳、24時間母子同室を行うなど、できるだけ母乳で育児が行いやすい環境を提供しています。
WHOとUNICEFが提唱している10ヵ条にそって支援しています。