Tel.045-787-2800(代表) お問い合わせ

診療科・部門案内

横浜市認知症疾患医療センター

当院では横浜市から事業運営を受託し、平成25年1月に認知症疾患医療センターを開設しました。
横浜市認知症疾患医療センター長
(兼)浅見剛

診療案内

地域における認知症医療の向上を目的として、保健医療・介護機関等と連携を図りながら、鑑別診断、急性期治療、専門医療相談等を実施する

(1)認知症の鑑別診断

神経心理検査、血液検査、頭部MRI、脳血流SPECTなどを組み合わせた鑑別診断と、それに伴う初期対応

(2)合併症、行動・心理症状(BPSD)への急性期対応

(3)専門医療相談

患者さん・ご家族等の電話または面談による医療相談、受診の調整や専門医療に係る情報提供、関係機関との連絡調整など

専門医療相談の窓口・連絡先 【患者サポートセンター②窓口ソーシャルワーカー】
電話:045−787−2852
月曜日~金曜日:午前9時~午後5時
(祝日、年末年始を除く)

特殊検査・処置・入院・手術のご案内

神経心理検査(HDS-R、MMSEなど)、血液検査、頭部MRI、脳血流SPECT、脳波、MIBG心筋シンチ、DATscanなど

当科の特徴

まずは、ソーシャルワーカーが窓口となり、ご家族等の電話または面談による受診の予約・調整を行います。鑑別診断は精神科もしくは脳神経内科による専門外来となります。その後、画像検査や結果説明に複数回ご来院いただく必要があります。診断に基づく適切な初期対応を行い、認知症療養計画書もしくは診療情報提供書を作成して、かかりつけ医の先生との病診連携、情報共有を図ります。必要に応じて、地域関係機関との連絡調整などを行います。

レカネマブ(レケンビ🄬)取扱開始について

医薬品レカネマブ(レケンビ🄬)につきまして当院での取り扱いを開始しました。本薬剤はアルツハイマー病による軽度認知障害あるいは軽度のアルツハイマー型認知症の方が対象となります。使用にあたりまして厚生労働省「最適使用推進ガイドライン」に基づき様々な検査を行い適応を判断します。

投与対象となる方 ※以下の1~3を全て満たす方が対象となります。

 1.認知症機能低下の原因がアルツハイマー病である方
  アルツハイマー病以外が認知機能低下の原因と推測される方は対象外です。
  認知機能低下の原因がアルツハイマー病であることを示すために、
  下のいずれかで脳内アミロイドベータ(Aβ)蛋白沈着を証明する必要があります。
   ※アミロイドPET検査
   ※髄液中Aβ42/40比率の低下(腰椎穿刺による髄液検査)
 
 2.軽度認知機能障害あるいは軽度の認知症の方
  ※軽度認知機能障害:認知機能低下はあるものの、日常生活や仕事に支障がない。
  ※認知機能評価MMSEが30点満点中22点以上、臨床認知症尺度CDRの全般スコアが
   0.5あるいは1、の両方を満たす方。

 3.MRI検査で以下の所見である方は除きます
  ※認知機能低下を説明できる様々な多発性脳梗塞
  ※禁忌事項に指定されている所見
    A)1cmを超える脳出血の傷跡
    B)5個以上の脳微小出血
    C)脳表ヘモジデリン沈着
    D)血管原性浮腫

認知症に関する研修(横浜市認知症疾患医療センター事業)

横浜市から事業運営を受託し、平成25年1月に開設しました「認知症疾患医療センター」として、
認知症に関する研修を実施しております。

かかりつけ医認知症対応力向上研修(地域連携・制度編)

<開催情報>
かかりつけ医認知症対応力向上研修(地域連携・制度編)
【日時】2026年2月13日(金)19:00~20:30 (開場18:45~)
【会場】ウィリング横浜 9階研修室(902号室)
【対象】かかりつけ医、その他認知症の医療に携わる方
   (看護師、福祉関係者、施設運営者等、医師以外の方も参加可能)
    ※事前申込制です。申込についてはチラシをご確認ください。
【申込】事前に下記『申込URL』から申込ください。
※左記のポスターをクリックし、詳細をご確認ください。

【演題・講師】
 かかりつけ医の役割 19:00~19:30
 「かかりつけ医の役割〜抗Aβ抗体薬時代における早期発見の重要性〜」
 横浜市立大学附属病院 認知症疾患医療センター
 副センター長 井出 恵子
 
 生活・地域における実践 19:30~20:00
 「認知症の人の意思決定の支援について」
 横浜市立大学 地域医療・在宅医療学 日下部 明彦
 
 生活・地域における実践 20:00~20:30 
 「認知症ケア・支援の基本、認知症の医療・介護に関する施策・制度等、多職種連携」
 横浜市立大学附属病院 ソーシャルワーカー 末永 カナ子

市民医療講座(横浜市認知症疾患医療センター事業)

横浜市認知症疾患医療センターの市民啓発の一環として、市民公開講座を開講しています。

<開催情報>
「軽度認知障害(MCI)」に早めに気づくには(認知症市民公開講座)
【視聴期間】2026年2月1日(日)10時~2月28日(土)17時まで
【開催】動画配信
【対象】市民の方々
    ※事前申込制です。申込についてはチラシをご確認ください。
【申込】事前に下記『申込URL』から申込ください。
※左記のポスターをクリックし、詳細をご確認ください。

 【演題・講師】
【講座①】「軽度認知障害にいかに向き合うか」
 栄樹庵診療所 院長 繁田 雅弘先生
 
 【講座②】「認知症とともに生きる時代~自分らしさを大切にした暮らしのために~」
 横浜市立大学附属病院 精神看護専門看護師 渡邉 香織

【講座③】「薬剤師に相談しよう ~認知障害とお薬の管理~」
 横浜市立大学附属病院 薬剤師 土屋 佳世
 
【講座④】「 “できる”を引き出す声かけ術 ー作業療法的視点でみる軽度認知障害のサポートー」
 横浜市立大学附属病院 作業療法士 井川 穂澄

過去の講座・研修会