消化器・一般外科

切除可能な食道癌に対してはロボット支援手術を含めた胸腔鏡下食道切除術や縦隔鏡下食道切除を積極的に行っております。経過にもよりますが術後の入院期間は14～21日です。胸腔鏡を用いた手術のほか、胸壁に傷をつけない縦隔鏡による食道切除も行っています。がんの進行度により、手術前に抗がん剤治療を行ったほうが良いこともあります。
また手術療法だけではなく、患者さんのこれまでの治療歴や全身の健康状態、がんの進行の程度によっては抗がん剤治療や放射線治療が適していると判断する場合もあります。詳しくは担当医とご相談ください。

切除可能な胃癌に対してはロボット支援手術を含めた腹腔鏡下胃切除術を積極的に行っております。病変の位置や大きさなどを考慮した上で、胃の切除範囲の縮小や再建方法の変更など、術後の機能温存やQOL維持を念頭に置いた術式選択をしています。経過にもよりますが術後の入院期間は7～14日です。がんの進行度によっては、手術後に一定期間、抗がん剤治療を行ったほうが良いこともあります。 また手術療法だけではなく、患者さんのこれまでの治療歴や全身の健康状態、がんの進行の程度によっては抗がん剤治療が適していると判断する場合もあります。詳しくは担当医とご相談ください。

低侵襲手術から拡大手術まで、患者さんの状態に合わせ、最適な治療を提供致します。近年では結腸癌・直腸癌問わず、患者さんの負担が少ないロボット支援手術を含めた腹腔鏡手術を積極的に施行しています。また直腸癌においては可能な限り肛門を温存したり、排尿・性機能などを温存することで、患者さんの生活の質の向上を目指しております。がんの状況に応じて、他の臓器を合併切除したり、化学療法や放射線治療を組み合わせる集学的治療を行い、がんの根治を目指します。

GISTは一般的な癌とは違い、胃の周囲のリンパ節への転移は稀であるため、大きく胃を切除する必要はなく、病変の周囲をくり抜くように切除する胃局所切除術が主に行われます。当科では病変の位置や大きさなどを考慮し、内視鏡医による内視鏡手術と、外科医による腹腔鏡下胃局所手術と、その合同手術(腹腔鏡・内視鏡合同手術：LECS)を基本術式としています。経過にもよりますが術後の入院期間は5～7日です。胃切除の範囲を最小限とすることで、術後の胃の変形が最小限で済み、胃の機能をほとんど損なうことなく切除ができます。GISTの進行度や患者さんの病歴に応じて従来の開腹手術や、手術以外の抗がん剤治療が適していると判断する場合もあります。詳しくは担当医とご相談ください。

「ダ・ヴィンチ手術」はこれまでの腹腔鏡手術の弱点を克服し、利点をさらに進化させた手術方法です。手術用CCDカメラで体の中を観察し、鉗子と呼ばれる複数の手術器具で手術をする点は、従来型の腹腔鏡手術と変わりありません。ダ・ヴィンチ手術では、術者が鉗子を直接握るのではなく、患者さんの隣に置かれたコンソール（コクピット）に座り、アームを操作する事で手術を行います。術者の手の動きはリアルタイムに鉗子先端の動きとして再現され、精密な手術が行われます。