当科のご紹介
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気管・気管支、肺、及び胸膜に関わる全ての呼吸器疾患の診断と治療を担当しています。
月~金の呼吸器内科専門外来で専門医による診療を行っています。 - 肺がん診療においては、呼吸器内科、呼吸器外科、放射線治療科、病理診断科との連携が重要であり、当院でも緊密な連携を行い、最善の治療を目指しています。
- 閉塞性肺疾患診療としては、重症喘息においては生物学的製剤の導入、慢性閉塞性肺疾患(COPD)においては薬物療法を中心として禁煙指導、呼吸リハビリテーションなどを加えた包括的な管理を行っています。
- 間質性肺炎診療としては、特にmulti-disciplinary discussion(MDD)による確定診断および積極的な早期の抗線維化薬の導入に力を入れております。
- 当院には県内でも数少ない結核病床があるため、他の結核専門病院で治療困難な合併症を伴った難治例を中心に他科と連携して治療を行っています。
患者さんへ
当診療科は、原則紹介状が必要です。
当院は、特定機能病院、がん診療連携拠点病院の認定を受けており、当科では呼吸器内科専門医による高度な医療、安心安全の医療の提供に努めています。
また、当院は大学病院でありながら結核病床を有しており、人工透析を必要とする慢性腎不全や悪性疾患を有する症例等、治療困難な肺結核症例に対する入院診療が可能です。
主な対応疾患と診療内容
主な検査・設備機器
胸部画像検査(CXR、CT、MRI、PET-CT)、気管支鏡検査(経気管支肺生検(2022年度よりクライオ肺生検を導入))、気管支肺胞洗浄、EBUS-TBNA、EBUS-GS、気管支サーモプラスティ)、局所麻酔下胸腔鏡検査、呼吸機能検査、細菌検査などを駆使しています。さらに、気管支喘息における呼気一酸化窒素検査、睡眠時無呼吸症候群診断のための終夜ポリソムノグラフィー等の特殊検査も行っています。
PET-CTは、肺癌等の進行度を評価する上で重要かつ必須の検査項目です。当院ではPET-CTを自施設で実施可能であり、肺癌等の迅速な進行度評価、治療導入が可能です。
気管支の内腔を詳細に評価可能であり、重症閉塞性肺疾患における気流閉塞や窒息のリスク評価、バイオ製剤等の治療の必要性を視覚的に確認が可能です。
当院では、間質性肺疾患の診断の正確性を高めるために、通称“クライオバイオプシー”と呼ばれる、二酸化炭素ガスを利用して凍らせた棒状の生検器具で肺組織を凍結させ、比較的大きな検体を採取できる生検技法を今年度より新規導入しました。今後、クライオバイオプシーの件数が増えることが予想されており、間質性肺疾患の早期診断と治療導入が可能となり、その診療レベルが飛躍的に向上することが期待されます。

施設認定
- 日本内科学会認定教育施設
- 日本呼吸器学会認定施設
- 日本アレルギー学会認定アレルギー専門医教育研修施設
- 日本呼吸器内視鏡学会認定施設
- 日本感染症学会認定研修施設
- 日本臨床腫瘍学会認定研修施設