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診療科・部門案内

核医学診療科

当科のご紹介

一貫した体制での核医学診断・核医学治療を通じ、低侵襲で精度の高い放射線医療を提供します

核医学診療科は、令和6年4月に放射線医療を提供する診療科として創設されました。従来は放射線診断科、放射線治療科の2つの診療科で担当していた、核医学画像診断・核医学治療をシームレスに患者さんにお届けすることを目標としています。
健康保険が適応される診療としては、主に神経内分泌腫瘍のラジオアイソトープ(RI)内用療法(核医学治療)および治療前の核医学画像診断を臨床腫瘍科等と共に担当します(一連の診断・治療を総称してセラノスティクスと言います)。
また、低侵襲のがん治療に対する世界的な需要の高まりを受け、数多くの製薬メーカー等と、新しいセラノスティクスのための新薬の治験を積極的に行っています(泌尿器科が主導する前立腺がんセラノスティクス治験への協力など)。

患者さんへ

当診療科は、患者さんご自身でのご予約はお受けできません。当診療科は、各診療科を受診したうえでの受診となります。

核医学診療科の提供する診療に関しては、各診療科の医師と目的や適応を協議して実施します。

主な対応疾患

神経内分泌腫瘍などを対象とし、特異的に腫瘍に集まるよう処理された放射性同位元素により、核医学画像診断とそれに引き続く核医学治療(RI内用療法)を行います。一連の核医学画像診断と核医学治療を総称してセラノスティクスと言います。低侵襲のがん治療として期待が高まっています。

所要時間:核医学治療として数時間の院内滞在(外来治療)または特別措置病室への数日間の入院(治療対象の疾患により外来・入院が異なります)

主な検査・設備機器

当院では最新鋭の2台のPET-CT、1台のSPECT-CT装置を用いて核医学画像診断を提供しています。放射線診断専門医が画像診断を行い、患者さんを担当する医師に画像診断の結果を報告しています。

核医学治療(RI内用療法)のための特別措置病室が病棟に4室準備されています(全て個室です)。治療期間中、お部屋で快適に療養いただけるよう、室内の壁トイレ等に特殊技術を用いています。

施設認定

診療実績

24年度の代表的な核医学診療の件数をお示しします。神経内分泌腫瘍に対する核医学治療は特別措置病室への入院が必要です。骨転移のある前立腺がんに対する核医学治療は外来でおこないます。核医学画像診断の件数は、FDG-PET/CTなど(核医学治療とは関連しない)一般的なPET検査も含みます

核医学画像診断件数
検査種別 2024 2023 2022 2021 2020
PET検査 2,620 2,641 2,746 2,604 2,312
SPECT検査 1,914 1,867 1,838 1,753 1,887
 
核医学治療(RI内用療法)件数
疾患 2024 2023
神経内分泌腫瘍 100 87
骨転移のある
前立腺がん
24 19
甲状腺がん 14 10
バセドウ病 4 1

治験について

核医学診療科は、他の診療科や医学部教室、製薬メーカーと共に多数の新薬の治験を行っています。新たな核医学画像診断、核医学治療、またそれらをまとめたセラノスティクスとして、関東地域における核医学関連の治験の主導的役割を担っています。

新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴う面会禁止のお知らせ(2025/07/08)

現在、新型コロナウイルス感染症が急速に拡大しております。
これに伴い、7月8日(火)より、当面の間、面会を原則禁止といたします。
患者さんの安全を最優先に考えた対策であることをご理解いただけますと幸いです。

なお、平日15時~17時の間で衣類などの荷物の受け渡しは可能です。詳細は1階防災センターにてお聞きください。
 
ご不便をおかけいたしますが、ご協力の程、よろしくお願い申し上げます。