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脳神経外科

診療の特徴・特色

当科では、疾患だけを診るのではなく、患者さん一人一人の人生や背景をふまえた上で、QOL(Quality of Life)を最重視した治療計画を行い、患者さんのニーズに合わせた医療を提供することを目指しております。
また、協力病院等と緊密に連携して多角的な治療を推進するよう心がけています。

主な対象疾患及び治療実績

2017年の手術件数は373件(直達手術:254件、血管内手術:119件)でした。

良性腫瘍・頭蓋底腫瘍

担当:坂田 勝巳(准教授、部長、日本頭蓋底外科学会評議委員)、川崎 隆(特定任期付職員)

 脳神経外科領域で良性脳腫瘍と言えば、髄膜腫、神経鞘腫(聴神経腫瘍ほか)、下垂体腺腫などが挙げられます。これらの腫瘍に対する治療のゴールは機能を温存し、腫瘍を全摘出することにあります。しかし、良性だからといって手術が簡単であるということではありません。なぜなら、発生する場所によって手術の難易度が何倍も変わるからです。
 頭蓋底手術とは頭蓋骨の底部の骨を削除することにより、機能の中枢である脳に対して愛護的に病変を除去する手術法です。特に頭蓋底(頭蓋の底で重要な血管や神経が存在している)に発生した場合、機能を温存しできるだけ腫瘍を摘出するには経験と技術が問われます。
 当施設では約2,000例以上の開頭手術を経験した医師が手術を担当しております。また、センター病院である性格上、困難な腫瘍が紹介されて参りますが、頭蓋底手術を専門とする経験豊富な脳神経外科医と頭蓋底再建を専門とする形成外科医がチームを組み、治療戦略を検討し、個々の症例において最良の手術方法を選択し、治療を行っております。また、当施設では術中超音波エコー、脳神経モニタリング、MEP、SEP、ナビゲーションなど最新の工学医療機器を導入し、脳神経、穿通枝はもとより脳静脈の温存を心がけ、より安全にかつ効率的な手術を行っております。
 当施設での治療方針は患者さんのQOL(Quality of Life)を最重視した治療計画を立てることです。もちろん良性脳腫瘍に対する治療の第一選択としては多くの場合、手術療法を選択いたしますが、腫瘍の部位や大きさ、患者さんの状況により手術だけにこだわるのではなく、定位的放射線治療(ガンマナイフやサイバーナイフ)も加味した治療を協力関連病院と緊密に連携し行っております。
 頭を開ける(開頭手術)ということは、患者さんが我々脳神経外科医に命を預けることであり、我々はその重みを常に考え、日々診療を行わなければなりません。自分の家族であればどのような治療方針とするかを考え、診療を行っております。ただ、病気だけを診るのではなく、患者さんの人生の手助けをすることが使命であることを十分に認識することが重要です。手術後もほとんどの場合、自らの外来で長期的に経過観察をします。「手術をしたら後は診ない」ということはございません。

2017年の脳腫瘍に対する手術は65件でした。
■開頭腫瘍摘出術 54件
■経蝶形骨洞法下垂体腫瘍摘出術 11件

脳血管障害

担当 間中 浩(特定任期付職員、日本脳血管内治療学会専門医·指導医)、坂田 勝巳(准教授、部長、日本脳卒中学会専門医)

当院の特徴
 1. 切る治療と切らない治療の利点と欠点を踏まえて治療方針を決めています。
 2. 責任医師が一人一人の患者さんに対応します。
 3. 緊急で行う治療は、高度救命救急センターと連携をとって診療にあたります。

 くも膜下出血をきたす脳動脈瘤、脳梗塞の原因となる脳や頚部血管の狭窄、その他、脳動静脈奇形、硬膜動静脈瘻、などの“脳血管障害”ではときに手術が必要となります。手術は、いわゆる“切る手術”が従来から行われてきましたが、“切らない手術”である脳血管内手術が1990年末より徐々に行われるようになってきました。当院では他の施設に先駆けて2002年より脳血管内手術を導入し、当初より同じ医師が継続して診療にあたっております。
 緊急で手術が必要となるくも膜下出血や脳出血などの疾患に対しては、救命救急センターと協力し、24時間救急体制にて診療にあたっております。特にくも膜下出血に対しては、脳血管内手術の有効性が示されてからはこれを第一選択としております。脳梗塞超急性期のカテーテルによる血栓除去術については、神経内科と協力のもと、診療にあたっております。
 近年は脳ドックなどにより、まだ症状を呈していない未破裂脳動脈瘤や無症候性頚部内頚動脈狭窄も多くなっております。一人一人の患者さんに対して、“切る手術”と“切らない手術”のそれぞれの良い面と悪い面をご説明し、患者さんのニーズもとに治療方針を考える姿勢をとっております。当然、手術をすべきではない場合には手術はお勧めしません。また、治療方針は、他の脳神経外科スタッフ内で議論しています。当然、病気を根治することは目指しますが、治療のリスクを考慮し、なるべく今までの生活が維持できるような治療方針を選択するようにしているのが当院の特徴です。
 まれな疾患で治療も困難である“硬膜動静脈瘻”に対しては、脳血管内手術が第一選択となりやすいため、当初より力を入れて取り組んできました。脳動静脈奇形の手術で摘出術を行う際には、脳血管内手術を併用すべきものがありますが、そういった場合でも万全の態勢をとっています。
“切る手術”について
 当院の特徴としては、無理をせずできるだけ機能温存を心がけていることです。特に未破裂脳動脈瘤に対する手術においては、静脈をはじめとした周辺の構造物を温存するよう努力しています。
“切らない手術”=脳血管内手術について
  脳血管内手術は、“切らない治療”として過剰にもてはやされているきらいがあります。脳血管内手術は確かに患者さんに負担がかからない治療法ですが、その利点を生かすも殺すも、高い技術水準が要求されます。日本脳神経血管内治療学会は、厳密な審査を行い、専門医を認定しており約1,200名に達しております。また、そのうち、約300名が指導医として認定されております。当院では、脳血管内手術に最適な血管撮影装置を以前より導入し、指導医が手術にあたっています。

<手術件数>
直達=“切る手術”、血管内=“切らない手術”


機能的脳神経外科

担当:川崎 隆(特定任期付職員、機能的定位脳手術技術認定医)、坂田 勝巳(准教授、部長)

 顔面けいれんや三叉神経痛に対する外科的治療も積極的に行っています。患者さんの症状や背景に応じてボツリヌス療法や薬物療法を含め、最も良いと思われる治療法を選択しています。実際には後頭蓋窩良性脳腫瘍の手術症例が多い関係で、保存的治療の効果がなく神経内科や口腔外科の先生方から手術目的で紹介される事が多く、手術治療を中心で行っております。
<DBS / 脳深部刺激療法>
 DBSとは、パーキンソン病や本態性振戦、ジストニアといった運動障害疾患に対し、脳深部の大脳基底核に電極を埋め込み、それを電気刺激することで症状を改善する、という治療法です。胸に埋め込んだコントローラにより電気刺激を行います。
<DBSユニット>
 DBS 手術はもちろん脳外科が行いますが、もともとパーキンソン病も本態性振戦もジストニアも神経内科領域の病気です。病気の診断も、薬を処方して治療していくのも神経内科で行われます。術後には上述のように、薬の調整と同時に電気の調整も行っていきます。それらは術前同様、神経内科医が行うことが望ましいわけです。つまりDBS手術では脳外科医と神経内科医がタッグを組むことが重要です。当院では神経内科医と脳外科医が、DBSユニットと呼ばれるチームを作り、密接に連携しています。術前は手術の適応に関する検討をしっかり行います。手術には脳外科医だけではなく神経内科医も参加します。術後の管理も協力して行っています。脳外科と神経内科は同じ病棟なので、患者さんのやりとりも病棟を変わることなく行えます。
 このような環境のもと、現在(2018年4月)まで約100例のDBS手術を行ってきました。今後もDBSユニットとして手術を進めていきたいと思います。
 DBS手術について詳しく話が聞きたいという方、脳外科もしくは神経内科を受診してください。

脊髄・脊椎疾患

担当:川崎 隆(特定任期付職員,機能的定位脳手術技術認定医)、坂田 勝巳(准教授、部長)

 手足に力が入りにくくなったり、シビレたりするのは脳の病気ばかりではありません。脊椎・脊髄の病気かもしれません。脊椎とは頚椎、胸椎、腰椎からなるいわゆる“背骨“のこと、脊髄とは脊椎のトンネルの中を通る神経のことです。脳から手足へ命令を、手足から脳へ情報を伝えることをしています。当院では頸椎症、脊柱管狭窄症、頚椎、腰椎ヘルニア、脊髄腫瘍に対しても、QOLを重視した治療法を選択し、手術用顕微鏡を用いてできるだけ低侵襲に手術を行っております。
1)キアリ奇形
 生まれながらの頭蓋骨や頚椎の奇形のため、小脳が脊椎に落ち込んでしまう病気です。脳脊髄液の流れが傷害されるため、脊髄に脳脊髄液がたまってしまう(脊髄空洞症)こともあります。手足のしびれや痛み、ひどくなると力も入らなくなってしまいます。手術は脳や脊髄を触ることなく、頭蓋骨や頚椎を削り、硬膜という袋を広げることで、改善が期待できます。
2)脊髄腫瘍
 脊髄の腫瘍は硬膜という袋の中か外か、脊髄の中か外かで3つのタイプに分けられます。脊髄の手術でも脳の手術同様に顕微鏡を使用して繊細な手術を行っています。
3)脊椎疾患
 脊椎の病気には、変形性頚椎症、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、後縦靱帯骨化症などがあります。これらは骨や椎間板、靱帯が脊椎のトンネルの中に出っ張って、脊髄を圧迫するために起こります。手術には前からアプローチする方法と後ろからアプローチする方法があります。前からのアプローチでは骨の出っ張りや椎間板を摘出します。後ろからアプローチは、脊椎を削り、セラミックの人工骨を挟み込みトンネルを拡大する手術です。当院では背部の筋肉をできる限り傷めず温存するように手術を行っています。

頭部外傷

当院の性質上、交通事故等での重症頭部外傷の診療が主です。高度救命救急センターと連携して診療にあたっています。

専門外来

脳神経外科治療に関するセカンドオピニオン外来も行っています。(月曜、午後:要予約)

紹介していただく時の留意事項

紹介状と、すでにCTやMRI検査を行われている方は、検査の写真もお持ちいただければ幸いです。

その他

地域医療連携への取り組み

脳神経外科疾患が疑われる患者さんについて常時紹介を受付ています。

病診連携研修会・症例検討会・カンファレンス等

「病棟症例カンファレンス」  毎週月曜日 7時30分~9時00分(センター病院10階 10-2病棟 カンファレンス室)

<近隣の先生方へ>
ご相談の症例等がございましたら、ご自由にご参加下さい。
当日必ず電話で、開催有無や時間·場所をご確認ください。
電話:045-261-5656(代表)

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