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平成31年度入学式学長式辞

平成31年度入学式学長式辞

平成31年度入学式学長写真
 新入生の皆さん、本日は入学おめでとう。
ご家族や保護者の皆様には、心よりお喜び申し上げます。
横浜市の林市長をはじめ、ご来賓の皆様には、ご多忙にもかかわらずご列席をたまわりましたこと感謝申し上げます。

新入生の皆さんは、今、どんな気持ちでしょうか? 少し緊張されているように見えますが、皆さんのワクワクしている気持ちも伝わってきます。
私も51年前、この大学になんとか入学することができ、富山から横浜という都会に出て来た時はとても嬉しかったことを覚えています。
さて、新入生の皆さんは、大学生としての「学び」を今日からスタートされます。
もう、受験や偏差値などは忘れリセットしましょう。そして、大学で様々なことにチャレンジしてください。

横浜市立大学は、一言でいうと「横浜と共に歩む大学」です。そして「横浜」は、世界でも有数の国際都市であり、「多様性」と「活力」にあふれる先進的な都市です。皆さんは、この「横浜」の地でグローバル社会をごく身近に感じ、そして知らず知らずのうちに、これからの時代に必要なセンスを身につけていくことになります。
この横浜市立大学で学ぶにあたり、皆さんに是非、心してほしい事を1つお伝えします。それは、「自身の頭で考え」、「自分自身の手で道を切り拓く」、その心構えで「学び」、「視野を広げる」ということです。これから皆さんは、「自分で課題を見つけ、解決する力」、「英語によるコミュニケーション能力」、そして、「専門をしっかり学ぶ」ことが、進級や卒業に求められます。
一方、ご存知のPractical Englishプログラムには、上級コース、少人数によるAdvanced Practical Englishコースもたくさん用意されています。また、様々な学問領域の最新の話題、最新の研究、最先端の医療など、実に多様な知識や考え方を学べる機会も多く用意されています。これらに触れる機会があることは、多様性に富んだ多くの専門分野が揃っている、総合大学ならではの利点の1つです。そして、その機会をどう生かし、学ぶかは、すべて皆さんの「心構え」や「姿勢」に、かかっているのです。
昔話で恐縮ですが、私の学生時代は大学紛争が激化し、休講を余儀なくされる時期がありました。そのような中でも、自分の目指した医学以外の分野に触れることができる、様々な機会がこの大学にはありました。例えば「英文学」の先生方の興味深いお話や、「花紛」の研究をされていた理学の先生のユニークでゆかいなお話を聞いたことは今でも忘れません。卒業後は、臨床医学の分野に進みましたが、学生時代に触れた専門以外の知識や多様な考え方は、その後、様々な試練の場での大きな支えとなりました。また、1人の医師としても、患者さんに自然に寄り添える「糧」を与えてくれました。

大学院に入る皆さんも同様です。大学院時代は自分の研究を進めることがもっとも大事ですが、「自分で意識して視野を広げておくこと」は重要です。新しい発見や新しい展開につながるアイデアは広い視野から生まれるはずです。ぜひ、ノーベル賞を目指し、頑張ってください。

もう一度、新入生の皆さん全員に申し上げます。
横浜市立大学の学生として過ごす時間は、「自分で考え、自分で道を切り開き、学び、視野を広げる」機会としてください。
結びになりますが、この緑溢れる 美しい大学のキャンパスと、魅力溢れるすばらしい
「横浜」の街で、学生生活を大いに「enjoy」してください。
皆さんのこれからの成長を楽しみにしています。

平成31年4月5日
横浜市立大学 学長 窪田 吉信

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