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第9回大倉山国際学生フォーラム

【開催報告】ハーバード大学と日本の大学生が交流~第9回大倉山国際学生フォーラム

2019年6月29日、大倉山記念館にて第9回大倉山国際学生フォーラムが開催されました。
横浜市立大学、東京工業大学、慶応義塾大学から国際交流に興味のある学生が集まり、市大からは10名の学生が参加しました。
このフォーラムは日米学生の交流を深めることが目的で、毎年あるテーマに沿ったいくつかのレクチャーと、白扇子に互いにイラストやコメントを書きあって交換するワークショップ、最後のカジュアルディナーパーティーの3部で構成されています。
今回のテーマは仏像の見方と空手です。
以下、参加学生からのレポートを掲載いたします。

彫刻家、籔内 佐斗司氏の講演 ~日本の仏教の起源について~

2019年の大倉山フォーラムも、例年通りいくつかのレクチャー、扇子へのペインティングと交換、カジュアルディナーパーティーの3部構成で開催されました。僭越ながら、順を追って紹介させていただきます。

まず、第1部のレクチャーパートでは、大きく仏教史と仏像、空手、お囃子の講演をしていただきました。仏像の解説は主にこれから日本を観光するであろうアメリカ人学生向けではありましたが、籔内佐斗司先生は日本史の授業では習わないような豆知識を盛り込んでくださったり、煩雑な仏教の教えを理解しやすいような説明に昇華してくださったりしたお陰で、日本人にとっても有意義で学びの多い時間でした。最後に誰かが仏像のコスプレをする、という予定だったのですが、インド出身の学生が先生直々に推薦され、とても似合っていた様子が印象的でした。

 

空手家の高久氏による実演

相手の心を読み取る技 ~空手家、高久昌義氏による空手の講演、実演~

続く空手の講演では、武術に関するかなり実践的な方法についてご講演いただきました。様々な型(技)を披露していただく中で、技術の解説とともに武道に通じる教えを紐解いてくださったのですが、特に興味深かったのが「相手の心を読み取り相手に動きを合わせる」というレクチャーです。これは相手に両手のひらを出してもらって、そこに自分の手を軽く重ね、相手の好きなタイミングで前後に動かしたり止めたりする、というものです。レクチャーの後、私たち学生も実践したのですが、なかなか思い通りにいかないなか、先生はお弟子さんの動きに一寸の違いもなくぴったり重ね合わせており、その卓越した技術に一同騒然でした。私は少林寺拳法部に所属しているのですが、師は違えども武道の根底の精神は同じなのだということを教えていただいたように思います。

 

扇子のペインティング作業中

グループワーク ~扇子のペインティング~

扇子のペインティングのパートでは、5~6つのチームに分けられた後、そのチームの近くの人とペアになり、お互いが描いた扇子を交換しました。最初は皆何を描こうか迷っていましたが、手元のイラスト集から自分が知っていた柿を描く人、日米交流ということを意識して互いの国旗を描く人、日本らしい和柄を描く人…と様々で、皆がどんな柄を描くのか覗きながら、会話をしつつ思い思いの扇子を作っていました。 

立食パーティは食事をとりながらの交流タイム

最後のディナーパーティーは、美味しく豪華な食事に囲まれながら、これまでの過程で接点のなかった学生と話をする良い機会でした。ハーバードの学生、日本の他大学生はもちろんのこと、色々な繋がりの方が来ていたため、交流の幅が広がり非常に楽しかったです。

今回、このような機会にめぐまれ、大変有り難く思っております。今後も、自分の見地が広がるような国際交流に積極的に関わっていきたいです。
(グローバル協力コース2年 宮島麗奈)

大倉山国際学生フォーラム