
支援団体「フードバンクかながわ」との連携で見えた現実
公益社団法人フードバンクかながわと連携する中で、私たちは「フードロス」の問題を目の当たりにすることとなりました。
食品を必要とする学生も多くいますが、一方で、まだ食べられるのにも関わらず、捨てられてしまう食品がこんなにあるという現実を知りました。食品を必要とする人々にはありがたいことではあるのですが、フードバンクかながわに、日々これほど多くの食品が届けられているということは、余った食品の処分に困っている企業がこんなにも多くあるという事実の裏返しです。

今や日本では、まだ食べられるのに捨てられている食品(=フードロス)は年間600万トンもあり(国民一人当たりにすると一日にお茶碗1杯のごはん)、その廃棄のために多額のコストをかけ、焼却によって多くのCO2を排出していると言われています。

「フードロス」については、SDGsでも、目標12「つくる責任とつかう責任」で、「2030年までに小売・消費レベルにおける世界全体の一人当たりの食料の廃棄を半減させ、収穫後損失などの生産・サプライチェーンにおける食品ロスを減少させる」と書かれており、私たちが真剣に取り組まなければいけない課題でもあります。

「フードバンクかながわ」における諸作業に学生ボランティアの力を!
そこで、横浜市立大学ボランティア支援室では、この食の循環を少しでもスムーズに回して「フードロス」を減らすこと(=SDGs目標12の解決に貢献すること)を目標として、フードバンクかながわにおける積極的なボランティア活動を学生に呼びかけています。集まった食品の仕分け作業等を学生ボランティアが手伝うことで、少しでもスタッフの方々の負担を減らすためです。ありがたいことに、呼び掛け開始早々から、多くの学生が活動に参加してくれています。
