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ボラツアー2022 Vol.1 「フードバンクかながわ」

フードロス削減への取組

■日時:2022年9月15日(木)、16日(金)
■場所:フートバンクかながわ 事業所
■主催団体:公益社団法人フードバンクかながわ
■Volunch:加藤、横井、大塚、田中、野瀬
■一般学生:3名

~寄附された、市場に流通できなかった商品の仕分け作業~

◆ボラツアーとは

 「ボラツアー」とはボランティアに初めて参加する学生の不安を減らすため、ボランティア支援室学生スタッフVolunch(ボランチ)と一緒にボランティア活動に参加し、今後のボランティア活動への参加を促進しようという企画です。

◆ボランティアの内容

  今回のボラツアーでは、横浜市金沢区富岡東(最寄:シーサイドライン「鳥浜駅」)に拠点を持つフードバンクかながわの事業所にお伺いしました。はじめに職員の方に、日本や神奈川のフードロスの現状やそれに対する取組、実際にフートバンクかながわでの取組内容などについてお聞きしました。

 現在の日本では、貧富の差が日に日に拡大しているにも関わらず、その一方で本来食べられるのに廃棄されている食品、いわゆる「フードロス」が年間推計621万t(事業系339万t、家庭系282万t)も発生しているといわれています。
 
 フードバンクかながわでは、貧困に苦しむ家庭や団体と、フードロス品とをつなげる「パイプ」の役割を果たしています。「たすけあい」「支え合い」「分かち合い」、相互扶助の社会づくりをめざすとともに、社会の食品ロス削減に向けた意識の向上を図り、社会福祉及び資源・環境保全の増進に寄与することを目的として設立、運営されています。

◆食品の仕分け作業

  職員の方のお話をお聞きした後、実際に私たちボランティアスタッフも食品の仕分け作業に携わらせていただきました。企業や団体から寄附される、市場に流通できなかった大量の食品を、まずは人が食べられるものであるかどうか、すでに賞味期限が切れていないかを判断し、主食、主菜、副菜、その他といった4種類に分類し、重量を測って記録します。その後は賞味期限ごとに分けられた収納棚に置くすることを繰り返す、という作業を体験しました。

◆作業体験を通して分かったこと

  食品の仕分け作業は、想像以上に大変なものでした。寄附の協力をしていただいている企業や団体からは次々に食品が運ばれ、その内容や分量も様々であり、機械的な作業ではないため人間が一つひとつ仕分けを行わなければならない過酷さを知りました。それほど大変な作業でありながら、基本的には無報酬で、「フードロスをなくしたい」という思いから懸命に作業をされている職員の皆様に感謝の思いが溢れました。


  また、今回のボランティアでは、フードバンクの社会的意味や価値についても学べました。私は、このボランティア活動をするまでフードバンクとの直接的な関わりはなかったため、食品の寄附もそれほど多いものではないと思っていました。しかし、参加してみて、想像以上の量の食品の寄附があることを知りました。

 その中でも企業からの食品寄附の多さには驚きました。企業で出る品質自体には問題のない大量の食品が、必要とされる方のところに届くということはフードロスを減らす点や、食品を廃棄するためにかかるコストの削減、食支援が必要な方への支援という点からみてもとても価値のあることだと学べました。

◆参加ボランティアの声

  • ボラツアーを終えて、大変な作業だったと改めて感じた。
  • あまり人がいない印象を受けたこと、また、仕事がそこまで複雑な仕事でないことから、もっとボランティアを募りたい。
  • 交通費などがかかる、報酬がないという点がネックなので、もっと人と関わること、フードロスについて話を聞けることを広めて人を集めたい。
  • 自治体等からの支援があっても良いと思った。
  • やりがいがあった。フードロス問題に携わることが出来てよかった。
  • 今回のボランティアが食べ物について真剣に考えるきっかけになった。

◆活動を振り返って

  今回のボラツアーでは、私たちにとっても身近な問題である食品ロスとその取組について詳しく知るきっかけとなりました。私たちVolunchや学生スタッフに限らず、多くの人に知ってもらいたい内容でした。今後ももし機会があれば、一般学生へ広くボランティアを募り、より多くの人に参加してもらい、社会的に大きく前進できるようなボラツアーが開催できればいいと思いました。
ボランティア支援室学生スタッフVolunch 1年 田中咲百合、野瀬千里

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