低身長
低身長とは?
同じ性別、同じ年齢のお子さんに比べて極端に身長が低い場合を低身長といいます(イメージとしては同性、同年齢のお子さん100人をランダムに集めて背の順に並べたとき、前から2人目までが低身長に該当します)。低身長の原因にはいろいろなものがあります。実際には多くの低身長は、病気ではなく「体質的にゆっくり成長しているだけ」です。家族の身長にも似た傾向が見られることが多いです。気をつけないといけないのは、成長のスピードがだんだん落ちてくるような低身長です。このようなものの中には、成長ホルモンの異常などの病気がひそんでいることがあります。
どんな検査をする?
成長曲線の確認、手のレントゲン(骨年齢といって骨の成熟の程度を見ます)、血液検査、頭部MRI、成長ホルモン分泌刺激試験などを行います。とくに低身長を評価する場合には、それまでの身長、体重の増え方の経過(これが成長曲線です)がとても重要です。母子手帳や幼稚園,保育園,学校の健康手帳などをご持参いただくととても参考になります。
どんな治療をする?
検査の結果、成長ホルモンの分泌が少ないことが確認された場合は、成長ホルモンの補充を毎日行い、身長の伸びを促します。専用の注射器を用いてご自宅で注射をします。最近では1週間に1回の注射でよい成長ホルモン製剤もでてきています。通常2-3ヶ月ごとに成長速度を確認し、効果や副作用を評価します。
 
                            