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小児総合医療センター

当科のご紹介

当科では、3つの専門グループがそれぞれの対象疾患の専門診療(外来、入院)を行うともに、小児科領域全般にわたる診療を行います。

小児総合医療センターでは、小児神経、小児腎臓、小児内分泌・代謝の3つの専門疾患グループが、それぞれの疾患分野の診療を行っています。

神経グループでは、小児てんかんを中心に、急性脳炎・脳症、筋疾患、精神運動発達遅滞、脳性麻痺、発達障害、頭痛、チックなど、急性疾患から慢性疾患まで幅広い疾患に対応しています。2024年度より小児科病棟で長時間ビデオ脳波モニタリング検査を導入しました。これはてんかん発作時の脳波を的確にとらえることでてんかんの適切な診断・治療が可能になる検査で、小児で可能な施設は全国でもまだ少ないです。

腎臓グループでは、ネフローゼ症候群、急性腎炎、慢性腎炎、慢性腎臓病、先天性腎・尿路疾患などのほぼすべての腎臓、尿路の疾患に対応しています。小児の腎生検症例数は年間50症例と国内有数であり、また急性血液浄化療法や腹膜透析管理も可能であり、泌尿器科との連携のもと腎臓移植にも対応しています。

内分泌グループでは、小児の糖尿病(1型糖尿病,2型糖尿病)の診療を中心として、他にも成長障害、甲状腺疾患、副腎疾患、性腺疾患、先天代謝異常症などの広範な内分泌・代謝疾患に対応しています。特に、1型糖尿病に対して最新のインスリンポンプ療法や持続血糖測定などの新しい治療も積極的に導入しています。

上記の専門疾患以外にも小児の一般疾患(肺炎、川崎病、その他各種感染症など)の診療については、専門グループの垣根を越えて幅広く対応しています。横浜市小児救急医療の三次病院として、救命救急センターや集中治療部の協力も得て、重症疾患の受け入れに対応しています。

患者さんへ

当診療科を初診される際は、紹介状をお持ちください。

小児総合医療センターを初めて受診される際には、前医(かかりつけの診療所や病院)からの紹介状をお持ちください。疾患ごとに下記のように初診対応日が異なります。

 【神経初診外来】 火曜日・木曜日・金曜日(いずれも午前)
 【腎初診外来】  月曜日・木曜日(いずれも午後)
 【内分泌初診外来】火曜日・水曜日(いずれも午前)

万一、当該疾患の専門医師が不在の曜日にご来院された場合、もしくはどの分野の専門疾患かご不明な場合には、外来初診の担当医が診察の上、改めて適切な専門外来への予約を入れさせていただきます。

主な対応疾患

一つの病気ではなく、IgA腎症や膜性増殖性糸球体腎炎など、血尿・タンパク尿が持続し、治療をせずに放置すると腎機能の低下を招く疾患の総称です。腎生検を行い、どの疾患か診断を付けるとともにステロイド薬を中心とした治療を行います。

いろんな腎臓の病気などにより腎臓の働きが低下し体の水分量や電解質などを正常な状態に維持することが難しくなった状態を腎不全と呼びます。進行して末期腎不全という状況になると血液透析や腹膜透析、腎移植などの腎代替療法が必要となります。

対応疾患・診療内容の詳細

主な検査・設備機器

てんかんによる神経細胞の過剰な放電が出ているかどうかを調べたり、意識障害の評価を行います。

運動神経や感覚神経などの神経の伝わり方を評価します。

てんかんの診断精度を高めるために入院して1~5日間連続して脳波検査を行います。実際の発作の場面の記録を捉えることで、てんかん発作と非てんかん発作の鑑別やてんかん発作の原因部分の把握、てんかんの外科治療の検討などを行います。

超音波画像を確認しながら、背中から腎臓に細い針を刺して腎臓の組織を採取して病気の有無や種類を調べます。

膀胱内に造影剤を入れて、膀胱の形、大きさの評価や、また排尿時の尿管への逆流の有無を検査します。

成長ホルモンの分泌能を評価するために、成長ホルモンの分泌を刺激する薬剤(注射・内服)を投与し、経時的に採血を行い成長ホルモンの濃度を検査します。

施設認定

診療実績

 
てんかん 初診数 45
脳炎・脳症 初診数 15
ネフローゼ症候群 初診数 22
腎生検 実施件数 55
1型糖尿病 初診数 24
 
てんかん 初診数 40
脳炎・脳症 初診数 12
ネフローゼ症候群 初診数 16
腎生検 実施件数 45
1型糖尿病 初診数 19
てんかん 初診数 41
脳炎・脳症 初診数 16
ネフローゼ症候群 初診数 19
腎生検 実施件数 46
1型糖尿病 初診数 25
てんかん 初診数 39
脳炎・脳症 初診数 11
ネフローゼ症候群 初診数 17
腎生検 実施件数 56
1型糖尿病 初診数 11
てんかん 初診数 32
脳炎・脳症 初診数 14
ネフローゼ症候群 初診数 17
腎生検 実施件数 54
1型糖尿病 初診数 18