公衆衛生
はじめに
現在世界では地球温暖化やグローバル化に伴う新しい感染症流行が問題になっています。我が国を含むアジア諸国では感染性疾患や非感染性疾患である糖尿病や高血圧、心血管疾患の患者数も近年増加傾向にあります。加えて、近年ではメンタヘルスにも注目が集まっており、これはWHOが提唱する「健康」- 肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあること(日本WHO協会訳)に深く関連しています。グローバル都市協力センター(GCI)公衆衛生ユニットでは、これらの問題を共有するアジア諸国との連携を深め、国境を越えた世界レベルでの解決策を考えていきます。
公衆衛生ユニットの取り組み
公衆衛生ユニットではGCIが構築している大学間ネットワーク「アカデミッククコンソーシアム(IACSC: International Academic Consortium for Sustainable Cities)」を利用し、海外の大学との学生との合同プログラムを実施しています。主に科学技術振興が実施するさくらサイエンスプログラム、都市課題共通教育プログラム(SUDP:Sustainable Urban Development Program)や主に大学院生を対象とした研究・教育指導プログラム(YUSS: Yokohama Urban Solutions Study Program)です。
加えて看護学部との合同講義も実施しています。フィリピンやインドネシアの大学の学部生と交流の機会を持ち、両国の保健システムや医療システムについて理解を深めるフィールドワークを実施しています。
加えて看護学部との合同講義も実施しています。フィリピンやインドネシアの大学の学部生と交流の機会を持ち、両国の保健システムや医療システムについて理解を深めるフィールドワークを実施しています。
公衆衛生ユニットの研究内容
日本や主にアジアの各都市が直面する公衆衛生を始めとする問題に対しての研究をIACSCの参加校と共に行っています。2022年の時点ではインドネシアと非感染性疾患(NCDs)に関する研究、ベトナム・マレーシア・インドネシア・横浜市立大学内の医学部看護学科、国際商学部、データサイエンス学部、国際教養学部の教員と連携し昨今のオンライングローバル教育における評価指標の開発を行っています。