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文部科学省国費留学生修了者による帰国後の活躍

生命ナノシステム科学研究科修了の元国費留学生イムティアジ・ハサンさんが、公立総合大ラジシャヒ大学の微生物学科の2代目学科長に就任!

Department of Microbiology Chairperson (微生物学科 学科長)に就任した、公立ラジシャヒ大学(バングラデシュ人民共和国) 教授イムティアジ・ハサンさん (2024年1月)
学生数約38,000人、博士課程院生約2,000人、大学院生総数約9,000人の総合大 ラジシャヒ大学(University of Rajshahi, Bangladesh)は、バングラデシュ共和国を代表する公立大学のひとつです。同大を卒業後、文部科学省国費留学生として横浜市立大学大学院生命ナノシステム科学研究科博士後期課程に留学したイムティアジ・ハサン(Imtiaj Hasan)さんは、2020年3月、本課程を修了し、博士(理学)の学位を得ました。2022年には横浜市立大学で博士号を得たラジシャヒ大出身者として初の教授に就任し、同大学理学部 生化学科(Department of Biochemistry)で多数の院生、大学生を教育しています。ハサンさんの父はバングラデシュを代表する小説家・詩人で元哲学教授だった故ハサン・アジズル・ホク(Hasan Azizul Huq、1939-2021)氏で、その作品は日本語やチェコ語でも翻訳されるほど、国際的に著名な作家でした。 
就任のニュースを受け、学生から祝福を受けるハサンさん
本学客員教授でもあるハサンさんは、帰国後も横浜市立大学、長崎国際大学、トリエステ大学(イタリア共和国)と国際共同研究を続け、2024年現在、70報の研究論文を国際学術雑誌に著し、7つの著書の分担章を執筆しています。2023年7月には、ポスドク研究者として再び本学大学院生命ナノシステム科学研究科 糖鎖生物学研究室に3ヶ月間滞在し、研究のキャリアを磨きました。
ラジシャヒ大学では、ラジシャヒ管区やバングラデシュ国内の感染症および公衆衛生学的課題の克服の観点から、生物科学部(Faculty of Biological Science)に微生物学科(Department of Microbiology)を作ることが大学の願いのひとつでした。同学科は2020年末に誕生しましたが、パンデミックと重なったことにより、学生募集や教育が停止したまま3年が過ぎました。感染の回復に伴い、学科の復興が行われ、2代目学科長として理学部(Faculty of Science)よりハサンさんが抜擢され、2024年1月に就任しました。2026年12月までの3年の任期中、同学科の発展にむけて、活躍します。 
ポスドク研究のため、妻 スルタナ・ラジャ博士(バレンドラ大学准教授)と共に横浜市立大学へ再来日し、研究を行ったハサンさん(金沢八景C 糖鎖生物学研究室 2023年7-9月)
 横浜市立大学では、年間約1~2名の文部科学省国費留学生を受け入れ、修士号や博士号取得に向けた、高度でグローバルな視野に立つ教育プログラムと研究を提供し、2024年3月現在、4ヵ国の国費留学生が大学院に学んでいます。本学は、優秀な留学生の積極的な受け入れに加え、研究指導教員を中心に、博士号取得後の研究キャリアの支援も行ってまいります。

ラジシャヒ大学理学部 微生物学科ウェブサイト

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